「撮れているのか…?」という不安感も楽しい! 作って、撮って、現像する『大人の科学マガジン 35mmフィムルカメラ』の大きな魅力
いま、若い世代に「写ルンです」が人気のようです。カメラがデジタルになって幾星霜。いまや写真は撮ったその場で見られて、加工もできるのが当たり前。そんな時代に、フィルムカメラのアナログさは新鮮に映るようです。 さて、今回紹介するのは『大人の科学マガジン 35mmフィムルカメラ』(大人の科学マガジン編集部・編/Gakken・刊)。フィルムカメラを自分で作ろうという、なかなか趣味性の高い1冊です。
まずは組み立て
中身はこんな感じ。自分で作ることでカメラの仕組みもわかってくる気がします。 説明書を見ながら小一時間で完成。 本紙の説明だけでは難しいと思ったら下記の動画もありますので、参考にしてください。 絞りは3段階(F6.4、F16、F100)、レンズ枠を回すことで距離を調整します。どこまでもアナログですが、それがまた楽しい。人気のハーフサイズ用アダプターも付属しています。
さぁ、撮影! のその前に
さぁ、カメラが完成したら早速撮影!といきたいところですが、フィルムがなければ撮影できません。 ネットで購入した36枚撮りフィルムのお値段は約2000円。昔は500円くらいで売ってた気がするのですが……。まぁ、デジタル全盛のいまは需要も少ないですし、この価格は仕方ないのかもしれません。
本当に撮れているのか?
ようやく撮影できますが、いちばんとまどったのは、ピントが合っているのかわからないこと。オートフォーカスなんてものは付いてませんから、自分の感覚を頼りに調整。しかも、きちんと撮れているかは現像するまでわからない! 距離は合っているのか、絞りはこれでいいのか、なにもかも不安なままシャッターを切っていきますが、この不安感もだんだん楽しくなってきました。
いざ、現像! 果たして撮影の結果は!?
撮影後に、プリントサービスにフィルムを持っていき現像してもらいます。きちんと撮れているのか、結果はこちら。 まぁ、かなりボケボケですが、雰囲気は出ているということにしましょう。デジタルですぐ見られる画像よりも愛着が湧く気がします。この時間とお金をかけたトライアンドエラーも、フィルムカメラの楽しみかもしれません。
本紙の内容も充実
キットだけでなく本紙も読み応え十分。組み立て方、基本的な撮影方法の他にも、人気写真家による作品や、著名人たちのヴィンテージフィルムカメラの紹介、ハーフサイズカメラセレクションなど、フィルムカメラを深く知るためのネタが満載です。 タイパだコスパだとなにかと効率を重視する現在だからこそ、フィルムカメラで撮影するというのは、とても贅沢な趣味なのかもしれません。みなさんも、ぜひ『大人の科学マガジン 35mmフィムルカメラ』から、優雅なフィルムカメラライフをはじめてみませんか?
GetNavi web編集部