特捜部取り調べ「不適正」 詐欺事件、最高検が認定
東京地検特捜部に逮捕、起訴された太陽光発電関連会社「テクノシステム」(東京)社長が、当時の担当検事から黙秘権や人格権を侵害する違法な取り調べを受けたと訴えている問題で、最高検が取り調べについて「不適正」と認定していたことが17日、関係者への取材で分かった。 【写真特集】太陽の恵み~世界のソーラー発電 同社社長の生田尚之被告(50)は2021年、金融機関から融資金を詐取したなどとして詐欺と会社法違反(特別背任)容疑で逮捕、起訴され、先月開かれた初公判で無罪を主張した。 関係者によると、生田被告は21年5~7月、男性検事から41日連続で計約205時間にわたり取り調べを受けた。黙秘したが、「検察庁を敵視するってことは反社(反社会的勢力)や」などと自白を迫られ、弁護人が地検や最高検監察指導部に苦情を申し入れた後も「黙秘を人のせいにするな」と怒鳴られたという。