クルマをぶつけて保険じゃなく「自腹で修理」! どこで直すのが正解か3つのパターンで考えてみた
「安全」をとるならディーラーへ
クルマに乗っていると、不意の事故に遭ったり、うっかり操作ミスでクルマをぶつけてしまうこともあります。完全に自分のミスで自爆してしまうこともあれば、相手の過失などで避けられない事故に遭ってしまうこともありますが、過失の所在はともかく、物理的に残るのは車両のダメージでしょう。 【写真】パネルの色が全部違う!? フォルクスワーゲンが作った「ハレキン」とは 車両にダメージを負ってしまった場合、まずは原状復帰を行うため、修理の見積もりを取ることから始めると思いますが、修理を依頼する業者によってその金額はピンキリです。 相手の過失が認められて保険で修理ができるなら、見積もり金額を気にせずこちらの都合のいいところに依頼できますが、相手に修理代が見込めない場合や、自爆の場合は当然その修理代は自腹です。 自腹となると、できるだけその出費を抑えたいと思うのは当たり前の心理だと思います。しかしその一方で、安く済ます、あるいは修理しないでそのまま乗っていて「大丈夫なのだろうか?」という心配もあるでしょう。 ここでは車両のダメージを修理する場合のガイドラインを考えてみたいと思います。 ■出費を覚悟しても安心を優先するケース 先に書いたように、修理するなら原状復帰と考える人がほとんどではないかと思います。日本ではとくにヘコミや傷をそのままにして乗るのは「みっともない」と考える人が多いように思います。そのため、ちょっとの傷でも場合によっては数万円~の補修費をかけてきっちり原状復帰を果たすケースが多いようです。 また、ダメージを負った箇所が足まわりやホイール、エンジン関係など可動部分の場合はまた別の感覚になるでしょう。 たとえば車輪を縁石などに当ててしまってサスペンションのアーム類にダメージを負った可能性がある場合、そのまま放置して高速道路に乗った場合を考えると、ダメージの度合いによっては直進安定性に悪影響が出たり、あるいはしばらく影響が出ないので乗り続けていたらアームが折れたなんていう可能性も無くはないでしょう。 とくにアルミ製のホイールやサスペンションアームに衝撃を及ぼした可能性がある場合は、目視で問題が見つからなくても、内部にダメージを蓄積しているケースもあるので注意しましょう。アルミは靱性(ねばり)が低いので、限界を超えると瞬間的に破断します。 それら諸々のことを考慮して、「多少金額が張っても安心して気兼ねなく乗りたい」ということであれば、修理のマニュアルが整っていて、安全の基準もしっかり確保していて、さらに保証もあるディーラーに依頼するのがベストでしょう。