マツダ、ロータリー・スポーツカーの市販を計画中 ロードスター後継「そう遠くない将来」に量産化へ
次期型ロードスターはいつ発売?
マツダは、ロードスター(海外ではMX-5と呼ばれる)の電動バージョンの導入時期については明言していないが、排ガス規制や安全規制を考慮すると、現行車の販売は少なくとも2026年までは続くと予想される。 アイコニックSPは、ロードスターを将来の電動化ラインナップにも残すというマツダの意図を明確に示している。このコンセプトカーの狙いは将来のロードスターのインスピレーションとなることであって、ロータリーエンジンを使用しているとはいえ、過去の「RX」スポーツカーを復活させるものではない。 ガイトン氏は、「技術的な解決策、特にロータリーの排出ガスやバッテリーのパッケージングなどの課題が残っているが、基本的な部分はできている。これは、『これらのパーツを組み合わせて、コンパクトなスポーツカーにすることは可能か?』というデモンストレーションだ。我々は可能だ」と述べた。 ロータリーのパッケージングは、アイコニックSPの「ユニークなプロポーション」の実現につながるものであり、独自のアーキテクチャーをベースにしているという。コンセプトカーはハードトップのクーペだが、コンバーチブルにすることも可能で、そのことも考慮されているとガイトン氏は明かした。 昨年アイコニックSPを発表した際、まだマツダの最高経営責任者(CEO)に就任したばかりの毛籠勝弘氏は、次のように述べた。 「我々はロードスターを愛し、世界もロードスターを愛している。電動化の時代にあっても、ロードスターの象徴である走る歓びを守り続ける決意であり、ロータリー・ジェネレーターとEVのデュアルパワートレインを備えたマツダ・アイコニックSPは、我々の夢のソリューションである。その夢を実現するために、我々は全力を尽くす」 「マツダは常に、クルマが純粋な喜びであり、人々の生活になくてはならない存在であることを再認識させるクルマを提供していく」 マツダは2027年までにハイブリッドおよびEVの新モデルを順次導入し、2028年からは全車種の電動化に取り組む計画だ。
マーク・ティショー(執筆) フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)