「竹山干された?」タレントの「政治的発言」はタブー!?そんなこと誰も言ってないんですけど……
CM降板は別問題
タレントだろうが歌手だろうが、好きなことを言えば良い、皆と平等に議論すれば良いと思います。ただ好きなことを言いまくった結果……例えばCM出演がキャンセルされたり、仕事の依頼が減ったとしたら、それは昨今話題の「キャンセルカルチャー(※)」とは似て非なるもの、ここも重要です。 (※キャンセルカルチャー:「自分にとって気に入らない言説、振る舞いをした個人・組織」に対して、不買運動やボイコットをして、社会から排除しようとすること) そもそもCMって「幅広い人に好かれる」ために作っているワケで、何よりタレント自体が幅広い人に好かれることで成り立つ「人気商売」ですからね。好きなことを言いまくって、その「幅広さ」を狭くすれば、仕事が減ってしまうのも当然なのです。 そんな覚悟もなく発言し、仕事が減ってしまって「キャンセルカルチャーだ!」と憤るタレントさんがいますが、流石にそれは筋違い。単に自分で自分の商品価値を下げてしまっただけでしょう。キャンセルカルチャーではありません。 非常に党派性の強い発言を繰り返している「あるお笑いタレントさん」がおりまして(いますよね)、残念ながら「笑い」ではあまり話題になっておらず、ご自身はそれを「政治的な発言で干されてる」みたいに思われているようですが、すみません、あなたの場合はシンプルに面白くないだけです。 だって爆笑問題の太田光氏。あれだけ党派性の強い発言を繰り返そうが、アンチが沢山いようが、ちゃんと仕事があって笑いも取ってますよね、そういうことです。 もっとすごい例もあって、まあ詳しくは書きませんが 「おかき 街宣車」 で画像検索してみて下さい。これで商売が成り立っているとのこと。なぜなら商品がちゃんと美味しいから(あるアンケートでは「思想には賛同しないが商品はうまい」が7割を占めていたそうな)。 いろんな面倒ゴトを飛び超えるほどの実力があれば、余計な苦労もしつつ、好きなことを言って好きなように議論しながら、仕事もしっかり続けられるということでしょう、うーん、強い。 Text:小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員) ※本記事のタイトルはFORZA STYLE編集部によるものです。
小木曽 健