稲垣吾郎が4度目のベートーヴェン役に挑む 『No.9 -不滅の旋律-』再演決定
稲垣吾郎が主演を務める舞台『No.9 -不滅の旋律-』の4度目の上演が決定。2024年12月21日(土) から31日(火) に東京・東京国際フォーラム ホールCで上演される。 稲垣吾郎、剛力彩芽ら『No.9 -不滅の旋律-』キャスト一覧 ドイツの音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの苦悩の人生と創作の深層に迫る本作。タイトルの『No.9』とは、ベートーヴェンが作曲した9番目にして生涯最後の交響曲第9番 ニ短調(第九)のこと。豊かな才能に恵まれる一方で、持ち前の激情や孤独感から周囲の人々や社会とぶつかり続けた男が、自らの音楽のあり方を掴むドラマのクライマックスには、やはり第四楽章の合唱「歓喜の歌」が鳴り響く。2015年の初演から2018年、ベートーヴェン生誕250周年にあたる2020年と再演を重ねており、今回は、「第九」初演から200年の節目にあたる年の上演となる。 初演からベートーヴェンを演じる稲垣は回を重ねるたびに熱演を見せており、暴力的な父親による幼少期のトラウマに加え、複雑な性格がもたらす様々なトラブルに悩み、さらには創作に深刻な影を落とす病に冒された焦燥感、孤独感、その末にたどりついた境地を、持ち前の知性と繊細さをもって浮かび上がらせる。 また、彼を秘書として支えるマリア役は、2018年の再演から参加し、はつらつとした佇まいが強い印象を残す剛力彩芽が続投。ベートーヴェンと対等に渡り合い、インスピレーションを与えるピアノ製作者ナネッテ役は、近年は舞台でもその実力を存分に発揮する南沢奈央が演じる。ベートーヴェンのふたりの弟ニコラウスとカスパール役は、若手俳優として経験を重ねる崎山つばさ、中尾暢樹がそれぞれ初参加し、新たな息吹を吹き込む。さらに片桐仁、岡田義徳、深水元基、奥貫薫、羽場裕一、長谷川初範ら実力派俳優たちも続投する。 舞台上には2台のピアノが配され、末永匡と梅田智也のふたりのピアニストが、「悲愴」「熱情」をはじめとする20曲以上のベートーヴェンの楽曲を演奏するほか、オペラやミュージカルで活躍する実力派の声楽家20名がコーラスとして共演する。演出は白井晃、脚本は中島かずき (劇団☆新感線座付作家)、音楽監督は三宅純がそれぞれ務める。 『No.9 -不滅の旋律-』は東京公演ののち、2025年1月から2月に福岡・大阪・静岡での上演を予定している。 ■演出:白井晃 コメント 『No.9』の4度目の上演で、こうしてまた、皆さんとお会いできることを素直に嬉しく思っています。演劇作品というのは、常にコンテンポラリーなものであり、その折々の時勢によって作品の持つ意味も、受け取り方も変わるものです。ですが、この作品が、これだけ長い時間にわたり上演されるのは、作品の中で描かれている世界が、時間を超えてわたしたちに感動を与えてくれるからだと思います。世紀を超えた天才ベートーヴェンが残した楽曲の持つ力は計り知れません。その楽曲に宿った魂に迫るための冒険をわたしたちはこれまでも繰り返してきました。もちろん、この冒険の中心に常に存在したのは、稲垣吾郎という稀有の才能に他なりません。憑依という言葉を思い浮かべるほどに、稲垣さんはベートーヴェンの魂に肉薄し、冒険の先頭に立ち続けてくれました。この作品は、継続して上演する運命にあると思っています。今回の上演は、まだ通過点。この通過点を皆さんに見守っていただきたいと、心から願っております。 ■稲垣吾郎 コメント ベートーヴェンを演じていると、ふと自分と重なるような瞬間があり、もうひとりの自分といるような感覚に陥ることがあります。回を重ねてもなお、掴みきれないところもまだまだあって、常にベートーヴェン像を追い求めている気がします。 4度目の上演となる今回も、ご一緒するキャストの方々と新たな『No.9』を作り上げていきたいと思っています。 そして、緊張感のある序盤から「歓喜の歌」が響く終盤まで、お客様と一体となってベートーヴェンという人物を動かし、物語を紡いでいくことを楽しみにしています。 <公演情報> 『No.9 -不滅の旋律-』 演出:白井晃 脚本:中島かずき(劇団☆新感線) 音楽監督:三宅純 【出演】 稲垣吾郎/剛力彩芽 片桐仁 南沢奈央 崎山つばさ 中尾暢樹 岡田義徳 深水元基 松田佳央理 小川ゲン 宮部大駿 正垣湊都・村山董絃(Wキャスト) 奥貫薫 羽場裕一 長谷川初範 ピアニスト:末永匡 梅田智也 【コーラス】 ソプラノ:關さや香 髙井千慧子 髙橋桂 辰巳啓子 別宮歩 眞下みずほ アルト:小山由梨子 中川裕子 長谷川友代 南智子 テノール:石福敏伸 斎木智弥 佐藤慈雨 吉川響一 吉田覚 バス:今井学 岩田元 比嘉誉 東玄彦 柳井隆弘 【日程・会場】 2024年12月21日(土)~31日(火) 東京・東京国際フォーラム ホールC 2025年1月11日(土)・12日(日) 福岡・久留米シティプラザ 2025年1月18日(土)~20日(月) 大阪・オリックス劇場 2025年2月1日(土)・2日(日) 静岡・アクトシティ浜松 大ホール