馬毛島自衛隊基地工事の作業員宿舎で殺人未遂 階下に住む知人の腹部刺した男を容疑で逮捕 騒音トラブルか、防衛省が再発防止をコメント 鹿児島市
鹿児島市七ツ島2丁目にある馬毛島の自衛隊基地工事作業員の仮設宿舎で、知人男性を刺して殺害しようとしたとして、鹿児島南署は12日、殺人未遂の疑いで、宿舎に住む無職の男(45)を現行犯逮捕した。男は「腹を刺した」と容疑を認めている。男性は病院に搬送されたが、命に別条はない。 逮捕容疑は、同日午前8時20分ごろ、宿舎の屋内で、下の階に住む20代男性の腹部を包丁のようなもので刺し、殺害しようとした疑い。 同署によると、2人は面識がある。男は酒を飲んだ状態だったとみられる。宿舎の外で男性から助けを求められた通行人が「男性が刺されたと言っている。腹から血が出ている」と110番した。包丁のようなものを押収しており、凶器とみて特定を進める。 男の元同僚男性は、勤務先から「騒音を巡って口論になり、(男が)ナイフを振り回して男性の腹部を切った」と報告を受けたと明かした。 宿舎の運営会社や作業員によると、敷地内の14棟に約330人が暮らす。
馬毛島の自衛隊施設の港湾や滑走路事業は国交省が発注。七ツ島の作業員らは係留施設の土台となるケーソン(鉄筋コンクリート構造物)を造っている。 防衛省は「これまでも工事受注者に対しては私生活においてもトラブルが生じないように何度も指示している。再度求めていく」とコメントした。
南日本新聞 | 鹿児島