岡本夏生 コスプレは「ニートだからできた」
昨年秋頃から、『5時に夢中』(東京MX)でさまざまなコスプレに挑戦し、話題を呼んでいる岡本夏生(48)。コスプレのメイクを担当する“さわさん”の多忙を理由に、5月末に卒業を宣言したばかりだが、『岡本夏生≒コスプレ』のイメージが定着しつつある今、コスプレは封印されてしまうのか。岡本夏生本人に、コスプレへの思いや今後について聞いた。 コスプレをはじめたきっかけは、昨年秋。「秋になる前くらいに、ハロウィンあたりで何か盛り上げていこう、と考えていたあたりから、何か目覚めてしまいました。スキンヘッドにしたらいろいろできる、と気づいて。それで目覚めましたね」と当時を振り返る。コスプレを始めた当初から、丸刈りを続けているが、コスプレをするために、頭を丸めたわけではないという。「瀬戸内寂聴さんのものまねや、ガイコツのものまねはスキンヘッドでしか表現できない。(頭に)絵が描きやすくてコスプレに合ってしまった」と、偶然の産物として、今のスタイルがある。 テレビにおちゃらけて映っている岡本だが、そこにはプロ意識が存在する。「人生はお一人様1回限り。来年テレビに出ている保証はない。『5時に夢中』も半年ごとの契約社員みたいなもの。9月で今の契約が終わるので、10月に番組に出ている保証はない。毎回、『これが最後』と思ってビジュアルにこだわっている。テレビの前で見ている人が楽しんでくれたらと思う」と、エンターテイナーとしての思いをにじませる。「若い頃は忙しかったし、何も考える余裕はなかったけど、今は、ニートみたいなもんだからできる。週1回の番組出演なんで、週休6日。生放送の1時間に賭けてやってる。考える時間がないとできないし、1週間くらいかかる。今の状況だからできたと思う」と、やや自虐的ながらも、今置かれている立場で、自分らしさを表現している。 コスプレに使うメイクも当然ながら、“プロ仕様”だ。「宝塚や歌舞伎の方がつがう道具を売っている三喜という店があって、そこの道具を使っている。スパイダーマンなら、赤やシルバーのファンデーションを買う。ラインやクモは、黒のクレヨンのようなペンシルを1本使い切って描く。スパイダーマンは男なんで、胸もさらしとかでつぶして、巨乳を隠してやっている」と、1つ1つのコスプレに時間と手間とお金をかけている。