『鬼滅の刃』『ヒロアカ』『黒執事』 2024年春アニメは待望の続編が目白押し
『鬼滅の刃 柱稽古編』
社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』の新章「柱稽古編」が、5月12日からスタートする。この章では、これまで触れられることのなかった柱たちの過去や内面、さらにはギャグを交えた日常の描写が豊富に盛り込まれることが予想される。最終決戦を前にした「嵐の前の静けさ」を思わせる一方で、登場人物たちの和やかな交流が描かれるのだろう。視聴者にとっては、柱たちの個性やパーソナリティを深く理解できる機会となりそうだ。 原作では鬼との直接的な戦闘が描かれていないため、コミックス15巻と16巻にわたる比較的短い範囲の物語をどのように1クールで展開するのか、その構成に対する関心が高まっている。引き続き監督は外崎春雄、脚本・シリーズ構成はufotableが担当する。アニメ版では、柱の視点から描かれる回想シーンやオリジナル演出が加わった、厚みのある物語が期待できるだろう。
『僕のヒーローアカデミア』第7期
ヒーローだけでなく敵であるヴィランたちの深いドラマをも描き、ファンからの熱い支持を集めている『僕のヒーローアカデミア』。第6期では、デクたちヒーローと死柄木弔率いる敵<ヴィラン>の間で繰り広げられる「全面戦争編」や、デクが孤独な戦いを経て仲間との絆を再認識する「黒いヒーロー編」が展開された。 デクは、孤独な戦いを乗り越えて「ひとりじゃなく、皆で戦う」という新たな決意を固める。一方で、オール・フォー・ワンの影響下で「全てを壊す」という信念を持って前進する死柄木弔。2人の思いが交わった先で、ヒーローとヴィランの最終決戦への道が描かれていく。 そして、5月4日からの7期の物語のスタートに先駆けて、4月6日、13日、20日、27日に『僕のヒーローアカデミア Memories』と題された特別放送が4回にわたって行われる。過去の重要なエピソードに新規シーンを加えて再構成した本作は、キャラクターたちの内面に迫り、第7期の物語をより深く理解する手助けとなるだろう。過去作を見逃していた視聴者にとっても、第7期スタートに向けて準備を始める絶好の機会となるに違いない。