「芸人としての理想形」キャプテン渡辺がSMA先輩ハリウッドザコシショウを語る
今年活躍していたと感じる芸人は粗品
──そんな変わっていく芸能界の中で、今年活躍していたと感じる芸人はいますか? やっぱり粗品でしょ。シショウも僕にとって理想形だけど、粗品も理想形。好きなことしかやっていない。僕にとってのベストって、カメラひとつ置いて、好きなこと喋ってそれで再生回数が回ることなんです。それが実現できたらテレビに出るより嬉しい。それを粗品はやりつつありますよね。 ──キャプテン渡辺さんの得意分野でもあるギャンブルを、粗品さんはエンタメとして昇華していますよね。 チンチロもイベントとして、横浜アリーナで成功させていてすごいですよね。僕だったら、SMAの雑魚芸人を集めて、カイジのEカードでやってみたいですよ(笑)。 ──先日、ザコシショウさんにインタビューさせていただいた時も粗品さんの名前が挙がっていました。そこでは街裏ぴんくさんの名前も挙がっていて「心配」という話があったんですが、キャプテン渡辺さんとしてはいかがでしょう? シショウはぴんくが大好きですからね。僕もぴんくは大好きですけど、厳しい言い方をすると消えるというか出てもいないイメージ(笑)。まあ、人のことは言えないですけど。シショウは優勝した年、ばか跳ねでしたから。アキラ100%もどーんと跳ねていました。 ──それで言うと、キャプテン渡辺さんは今後テレビで売れていくという夢はまだあるのでしょうか? テレビで売れる熱は冷めているかもしれないです。これを聞かれたら売れている芸人に怒られるかもしれないけど、そういう気持ちは下がっています。 ──その熱が冷めた要因というのはどこにあるのでしょうか? 僕の場合、競馬番組に出させてもらって、徐々に仕事が増えてきて、収入も増えてきた。そこが大きいです。芸人はみんな飢えた狼なんですけど、僕は満腹の狼なんです。年齢も来年50歳になるので、仮に売れたとしても60歳までかなと思っちゃう。それ以降もテレビに出続けるって、今で言うとかまいたちとか千鳥のレベル。 そのレベルの人すら、出られなくかもしれない。そこまであと11年かと思うと、色々考えちゃいます。そもそもなぜ売れたかったかってブイブイ言わせたかったから。毎日お祭り騒ぎみたいな。今、そういう気持ちはゼロなので、好きなことをやって食えているのが一番。僕にとってそれが競馬番組であって、ライブなんですよね。 ▽キャプテン渡辺独演会「漫談スタイル3」 2024年12月25日(水)、東京・杉並公会堂 小ホールで開催
まっつ