吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』ロンドン映画祭コンペ部門出品 新場面写真も
9月20日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開される吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、ロンドン映画祭コンペティション部門、バンクーバー国際映画祭パノラマ部門に出品されることが決定し、あわせて新場面写真が公開された。 【写真】『ぼくが生きてる、ふたつの世界』場面写真 本作は、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)を原作とした母と息子の物語。監督を務めるのは、『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の呉美保。『ゴールド・ボーイ』『正欲』などの港岳彦が脚本を手がけた。 宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大(吉沢亮)。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが……。 主人公・五十嵐大役で主演を務めるのは、現在公開中の『キングダム 大将軍の帰還』や2025年には『国宝』の公開も控える吉沢。大のろう者の両親、母・明子と父・陽介は、実際にろう者俳優として活躍している忍足亜希子と今井彰人がそれぞれ演じる。そのほか、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんが共演に名を連ねた。 10月に開催されるロンドン映画祭コンペティション部門とバンクーバー国際映画祭パノラマ部門に正式出品されることが決定した本作。ロンドン映画祭での公式上映にあわせ渡英予定の呉監督は、「これ以上の吉報があるでしょうか。世界に羽ばたく我が子を送り出すような緊張と期待で、いつもカサカサの手のひらが珍しく汗ばんでいます」とコメントを寄せた。 あわせて公開された場面写真には、まだ幼い主人公・大(4歳の大役:畠山桃吏)が母・明子(忍足亜希子)や父・陽介(今井彰人)と過ごす場面や、母に黙っていた小学校での授業参観(小学3年生の大役:加藤庵次)、そして何かと反抗してしまう中学生の三者面談、自分の未来に悩む大(吉沢亮)など、成長していく大と複雑な心のうちが写し出されている。さらに、大の祖父(でんでん)や祖母(烏丸せつこ)、大が就職した編集プロダクション社長・河合(ユースケ・サンタマリア)ら大を取り巻く人々の姿も捉えられている。 呉美保監督 コメント 上海国際映画祭に続いて、ロンドン映画祭コンペティション、 さらにはバンクーバー国際映画祭への出品だなんて、 これ以上の吉報があるでしょうか。 世界に羽ばたく我が子を送り出すような緊張と期待で、 いつもカサカサの手のひらが珍しく汗ばんでいます。 日本での公開もあと少し、いよいよですよ! はじまりますよ!
リアルサウンド編集部