安全操業と豊漁祈願 名瀬漁協で初競り 奄美大島
鹿児島県奄美市名瀬の名瀬漁業協同組合(境喜美夫組合長)で6日朝、初競りが行われた。同漁協組合員や行政など関係者が1年間の安全操業と豊漁を祈願。水揚げ量は昨年の初競りから微増の約1㌧で、水産業者らが次々と目当ての魚介類を競り落とした。 競りを前に境組合長は、昨年9月から製氷機のトラブルにより氷が供給できない状況が続いていることを組合員に陳謝し「漁協も組合員の高齢化による水揚げ量の減少に伴い、運営にかなり支障を来しているが、役職員一同運営に尽力する。組合員の大漁と安全航海、仲買人の商売繁盛を願う」とあいさつした。 安田壮平奄美市長は「市としても農林水産物輸送コスト支援など各種支援をさせていただいている。製氷機についても県と連携して何かしらの協力を検討している。奄美のおいしい海の幸をこれからも守っていこう」などと呼び掛けた。 荷さばき所には島内各漁協の組合員が水揚げしたチビキやエラブチ(ブダイ)、ホタ(アオダイ)などが並び、鐘の合図とともに市場内には競り人の威勢のよい掛け声が響いた。イセエビにはキロ当たり4241円の高値が付いた。