ランボルギーニ「エスパーダ」やマセラティ「ギブリ」が審美眼を養ってくれた! スーパーカーの「基準」は美しいスタイルでした【極私的スーパーカーブーム】
美しいスタイルこそスーパーカー! 最初の愛車「117クーペ」も……?
ほかに同時代の市販車ではマセラティにも心を寄せた。もちろんミッドシップの「ボーラ」(1971年)、「メラク」(1972年)にも興味はあったが、それ以上に僕が惹かれたのは「ギブリ」(1968年)、「カムシン」(1973年)などの低く平たい系のクーペたち。 あるいはフェラーリならFR系の「365GT4 2+2」(1972年)、ベルトーネ時代のG・ジウジアーロが手がけたイソ・リヴォルタ「グリフォ」(1965年)なども当時の「島﨑少年」の心にササったクルマたち。そのなかには親に連れられて出かけたデパートのミニチュアカー売り場で、車名を知る前にスタイルにひと目惚れして買ってきた(買ってもらった)モデルもあった。 僕の場合、エンジンやスペック以上に、何よりもいかに見惚れるような美しいスタイルであるかどうか? がスーパーカーの「基準」だった。ランボルギーニ エスパーダもマセラティ ギブリも僕の審美眼を養ってくれたクルマたちだった。 ちなみに自動車の運転免許証を取って最初に自分で乗ったクルマはいすゞ「117クーペ」で、このクルマもスタイルに惚れ込んで選んだ1台。だから117クーペは僕にとってスーパーカーも同然なのだった。
島崎 七生人
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