生成AIアプリ入門【得する!大人のスマホ活用術】
デジタル系が苦手でも大丈夫!毎日が楽しくなる知識や機能を紹介!
最近よく聞く「生成AI」。気になるけれど、日常生活で使うイメージが湧かない人も多いのでは? そこで生成AIとは何か? また、暮らしの中で活かす使い方をマイクロソフトの開発者に聞いた。
この技術は世界を変える!? そもそも生成AIって?
コンピューターや機械がデータを学習し、人間の知能を模倣して考えたり、問題を処理したりといった技術を持つAI(人工知能)。これまでは音声を認識したり、画像に何が写っているのか分析したりといったことに利用されるのが一般的だった。 身近なものとしては、電話の自動応答システムやAI家電、自動運転などがある。生成AIはそこからさらに進化した革新的な技術だ。 AIはデータを認識して答えを提示するだけだったのに対し、生成AIは学習したことを活用して人が作り出すような新しいコンテンツを創造する能力を持っているところが大きな違い。生成するものには、文章や音声、画像、動画などがある。 「たとえば文章生成ならば、『今日は?』と入力したら、データに基づいて次の展開を予測し、日にちや曜日、その日が祝日なら祝日の解説など、確率的に適したフレーズを生成してくれます。さらに天気が知りたいということであれば、『天気は?』と重ねて入力すれば、気温や湿度、降水確率などを答えてくれますし、『今日はどのように過ごす予定ですか?』などと向こうから質問してくれることも。人とやりとりしているような語彙や言葉遣いなので、チャットしているように自然な感覚で使えるのが、生成AIのすごさです」
生成AIアプリはどう使えばいい?
生成AIアプリはさまざまあるが、ここでは無料で使えるマイクロソフトの「Copilot(コパイロット)」を例に使い方を紹介しよう。 アプリをインストールしたら、画面下のテキストボックス(上画像1)か、マイクアイコン(2)、カメラアイコン(3)をタップして入力。たとえば「冷蔵庫にきゅうりとナスがあるので、火を使わずに作れるレシピを教えて」と入力すると(a)、「きゅうりとナスの塩昆布浅漬けサラダ」等の答えを生成(b)。引用元のサイトも表示されるためレシピも確認できる。 「検索の場合は、自分で結果にアクセスして情報を比較検討したり咀嚼したりする必要がありますが、ある程度のところまでやってくれるのが生成AIならではの良さでしょう。子どもに聞かれてうまく答えられないような素朴な疑問も、『台風が起きる理由を5歳児にわかるように説明して』などと入力すれば、かなりの精度でわかりやすい解説を生成してくれます」