「宇宙は老化の加速モデル」ISS滞在終えた古川さん、会見で体調変化語る
古川さんは日本時間昨年8月26日に地球を出発。ISS滞在中は次世代水再生システムの実証、微小重力での固体材料の燃え方を調べる実験の関連作業、撮影ロボットの実証、細胞が重力を感じる仕組みを探る実験、微小重力で臓器を作ることを目指す実験の関連作業、超小型衛星の放出などを進めた。今回の宇宙飛行は199日。通算では366日となり、若田光一さん(60)の504日に次ぎ日本人2番目の長さとなっている。
1964年、神奈川県生まれ。博士(医学)。消化器外科の臨床及び研究への従事を経て、99年に飛行士候補に選ばれた。2011年の初飛行では、ISSに5カ月半滞在。地上ではJAXAの宇宙医学生物学研究グループ長を歴任するなど、宇宙医学を推進してきた。 油井亀美也(ゆい・きみや)さん(54)、大西卓哉(たくや)さん(48)がそれぞれ、来年にもISSに長期滞在することが決まっている。油井さんは未発表ながら、米ボーイング社の新型船「スターライナー」本格運用初号機に搭乗するとの期待が高まっている。