睡眠不足!お酒に頼らずぐっすり眠るには?医学博士が解説
日本は先進国の中で、睡眠時間が最も少なく、改善が必要とも言われています。5月10日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』には、40歳の男性から「お酒を飲まずにぐっすり寝る方法は?との相談が寄せられました。この悩みに、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が回答します。 【動画】環境の変化に伴い増加する「不眠症」を解決する方法とは?副作用が心配な”睡眠薬”についての解説はコチラ【2分36秒~】
飲まないで寝る方法を
「この前、久しぶりにお酒を飲まずに就寝したら、浅くて短い眠りが続いて翌日がつらかったです。そのため、お風呂に入るとか、寝る前にはスマホを見ないなど試してみたのですが、浅くて短い眠りになってしまいました。 身体にとってはお酒を飲まない方がいいとはわかっていますが、飲まないと睡眠がよくとれません。何かいい方法はないでしょうか?」(Aさん) 普段はお酒を飲んで就寝しているが、お酒に頼らない方法はないか、という相談です。 吉田「お酒を飲んだら寝つきがよくなるのは、多くの方が経験していると思います。どうしてかというと、アルコールが脳の神経に作用すると、マイナスイオンが神経細胞の中に入っていって、それで神経を麻痺してくれます。そうすると神経の活動が穏やかになるから、眠くなるわけです。 同じように、マイナスイオンを神経細胞の中にい入れることで神経を麻痺させているのが睡眠薬とか睡眠導入薬です。アルコールはやってることは睡眠薬と同じようなことなので、お酒を飲んだら寝つきがよくなるのは当然です」
お酒で寝るのはよくない
眠るために飲酒するデメリットは何でしょうか? 吉田「確かに寝つきはよくなるけど、アルコールは睡眠状態を持続する能力も低下させます。だからしばらく寝ていると、睡眠が浅くなってきて夜中に目が覚めることもあります」 またお酒には利尿効果もあるため、尿意で目が覚めること増えます。吉田先生によれば、さらに大きな問題があるようです。 吉田「純粋にアルコールの作用で深い睡眠がとれなくなってしまうのです。二重、三重に寝る前のお酒はよくないです。 膀胱に水分が集まるということはその分、脱水症状が激しくなっているので、寝ている間に脳梗塞を起こす原因にもなるので、やはり避けた方がいいです」