【高校野球】巨人・岡本和真の“後輩” 智弁和歌山の期待の1年が2安打で勝利に貢献
◆春季近畿大会 ▽1回戦 智弁和歌山4-0滋賀学園(26日・明石トーカロ) 1回戦2試合が行われ、智弁和歌山と須磨翔風(兵庫2位)が4強入りした。2年ぶりの優勝を目指す智弁和歌山は、1年生の松本虎太郎二塁手が2安打で2得点に絡む活躍。初出場の須磨翔風は、エース右腕・槙野遥斗(3年)が1失点完投勝利。巨人など9球団視察の前で、同じプロ注目の大院大高・今坂幸暉(ともき)遊撃手(3年)を3打数無安打に封じた。準決勝は6月1日、両校の対戦と天理(奈良)―京都国際戦が行われる。 期待の1年生・松本の勢いが止まらない。背番号14の右打者は4回先頭、左前安打でチャンスメイク。9番・山田希翔遊撃手の左前適時打で生還した。「一番の長所はミート力」と6回にも中前安打を放ち、2打数2安打で勝利に貢献した。 奈良・田原本中時代は、巨人・岡本和と同じ橿原磯城リトルシニアでプレー。父・彰太さん(37)が監督を務める同チームで、シニアリーグ日本代表に選出される実力を磨いた。彰太さんは高校時代、東北(宮城)の一塁手。パドレス・ダルビッシュ有投手の1学年下で、05年夏の甲子園8強入りメンバーだ。 その長男は「「自分から父に話を聞いた」と甲子園にあこがれ、名門・智弁和歌山の門をたたいた。中谷仁監督(45)は「黒川(現楽天)と一緒で、信念を持って取り組む子」と17~19年に甲子園5季連続出場を果たしたOBを例に挙げ、一目置く。頼れる新戦力が自慢の打撃で、さらにチームを波に乗せる。(森口 登生) ◆松本 虎太郎(まつもと こたろう)2008年4月26日、奈良・橿原市生まれ。16歳。田原本南小2年時から田原本南リトルヤンキースで野球を始める。橿原磯城リトルシニアを経て今春、智弁和歌山入学。春季和歌山大会初戦から背番号14でベンチ入り。172センチ、78キロ。右投右打。遠投95メートル。家族は両親と弟、妹。
報知新聞社