中日・細川成也、リーグ戦再開“お得意さま”打ちでチーム浮上誓う 34試合ノーアーチも2日間バット握らず感覚リセット「長打増やしたい」
今季の日本生命セ・パ交流戦を終えたプロ野球は21日にリーグ戦を再開する。中日は本拠地・バンテリンドームナゴヤで広島3連戦に臨むが、細川成也外野手(25)がお得意さま打ちでのチーム再浮上を誓った。対戦予定の床田、大瀬良、玉村とは昨季好相性だった背番号55は「長打を増やしていきたい」と気合十分。和田一浩打撃コーチ(52)も復調を予告しており、得点力不足を4番のバットが振り払う。チームは20日、バンテリンドームナゴヤで全体練習を行った。 心地よい打球音が何度も本拠地に響いた。全体練習開始30分前から行われた早出の打撃練習。和田打撃コーチが投げる山なりのボールを次々と客席へ放り込んでいたのは細川だった。 本来の姿ではない。交流戦は全18試合に出場して打率2割9分という数字を残した一方で、0本塁打、2打点。特に、ホームランは、5月5日のヤクルト戦(神宮)で8号を放って以来、実に34試合にわたってノーアーチが続いている。 「交流戦は状態が上がらなかった。相手にアジャストしていけるかどうか。もちろん、ホームラン、長打は増やしていきたい。試合で打席を重ねる中で自然と出てくれれば」。全体練習がなかった17、18日は「一度リセットする意味合いも込めて」と、あえてバットは握らず休養に充てた。チームで唯一全試合出場を続ける背番号55。蓄積した疲労をとり、ずれた感覚をリセット。心身ともにリフレッシュした。 軽々と柵越えを連発する姿に、師は復調の兆しを感じ取っていた。「今日の練習では久しぶりにいい感じで打てていた。交流戦はタイミングが合わずに、ごまかしながら打っていましたから」と太鼓判を押したのは和田コーチ。「彼の特徴は長打。明日から期待しています」と続けた。 きっかけにするには、広島3連戦はもってこいだ。対戦する床田、大瀬良、玉村はいずれも今季ドラゴンズ戦初登板。しかし、細川は昨季3投手を打ち込んでいる。初戦の床田に対しては打率4割2分9厘(7打数3安打)、2戦目の大瀬良は10打数5安打、3戦目の玉村は2打数1安打で、それぞれ打率5割。「去年の数字ですけど、今年は今年で、しっかり打てたら」と意気込んだ。
中日スポーツ