町田FW藤尾翔太、古巣・C大阪戦で躍動 試合後はサポーターとも再会「見てくれているんやな…」
◆明治安田J1リーグ▽第14節 町田2―1C大阪(15日・Gスタ) 町田のU―23日本代表FW藤尾翔太が、古巣・C大阪戦でU―23アジア杯後の初先発を果たした。2トップの一角で出場すると、C大阪下部組織の同期でもある同DF西尾隆矢とマッチアップ。前半5分には決定的なラストパスをMF藤本に供給すると、その後もタイミングよくDFラインの裏へ抜け出してシュートも放った。1―1の後半41分に交代するまで攻守に存在感を放つと、チームは同アディショナルタイムにFWデュークの決勝ゴールで勝利した。 藤尾は「やっぱり負けたくないという気持ちは大きかったので、まずはチームとして勝てて良かったです」と振り返った。一方で自身はシュート3本を放ったが無得点。「(チャンスで)カットインした時、ニアを狙ったシュートがあったんですけど、そこでファーに流し込める冷静さがあればよかった。ボールを置く(止める)位置的に打てなかった。そういった細かいところは改善できると思います」と明確に課題を捉えた。古巣への思いも買って先発起用した黒田剛監督は「守備もすごく頑張ってくれたし、ああいう守備があったからこそ最後の得点だと思う」と高く評価した。 C大阪時代からその潜在能力は高く評価されてきた藤尾だが、水戸、徳島、町田への育成型期限付き移籍を経て、今季町田へ完全移籍。試合後にはC大阪サポーターが待つスタンドに向かい、あいさつも行った。「すごく温かい拍手で迎えてくれて…。横断幕も出してくれて、見ていてくれているんやな、がんばらなあかんな、という気持ちになりました」。古巣のサポーターとの再会を経て、気持ちを新たにしていた。
報知新聞社