SBI、マネックス:暗号資産事業の収益が大幅改善【2024年3月期決算】
新たなユーザー層の拡大
メルコインのユーザーのほとんどは、メルカリでの売上金でビットコインを購入したユーザーであり、一般的な暗号資産ユーザーとは属性は異なる。保有残高は決して大きくないが、これまでとは異なる新たなユーザー層が生まれている。 また2024年2月にはメルカリでの商品購入時にビットコインが決済に使える機能を発表。3月~4月の約1カ月で決済回数は10万回を突破した。 ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれ、価格上昇とともに価値の保存手段としての役割や位置づけがますます強まっている。決済手段としては「使えない」との見方が強かったが新たな可能性が広がりつつあるようだ。 ビットコインは4月に半減期を迎えた。過去の経験則では、半減期の直後は価格は低迷するものの、その後、上昇し、史上最高値を更新している。 だが今回はビットコインETFの影響もあり、ビットコインの歴史上初めて、半減期前に史上最高値を更新、「これまでの半減期とは違う」との声もある。 ビットコイン価格は今後、どのように推移するのか。日本の取引所ビジネスは、ビットコインETFの登場によって資産クラスとして成熟が進んだと言われるビットコインが中心。金融大手2社は、取引所ビジネスをどのように展開していくのか、また競合他社はどのような動きを見せるのだろうか。 |文:増田隆幸|画像:SBIホールディングス・北尾吉孝会長(撮影:小此木愛里)※編集部より:本文を一部修正して、更新しました。
CoinDesk Japan 編集部