【深ヨミ】超特急『AwA AwA』の販売動向を過去作と比較調査
2024年11月13日公開のBillboard Japan週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”(集計期間:2024年11月4日~11月10日)で初週185,442枚を売り上げて首位を獲得した超特急の『AwA AwA』。 その他の画像 同作は11月6日に発売された超特急の21枚目のシングル。自身最多となる185,442枚を売り上げてセールス首位を獲得したほか、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”では表題曲の「AwA AwA」が総合首位を記録した。 ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『AwA AwA』の販売動向を調査する。図1()は、『AwA AwA』と2022年10月リリースの20thシングル『宇宙ドライブ』、2020年12月リリースの19thシングル『Asayake』、2020年6月リリースの18thシングル『Stand up』、2019年11月リリースの17thシングル『Revival Love』の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2024年に発売された全てのシングルの販売比率も全シングルとしてグラフに追加している。 グラフを見てみると、前作シングル『宇宙ドライブ』が、関東地方71.4%(以下かっこ内全シングル:55.0%)と近畿地方22.4%(15.2%)の比率の高さがわかる。そして今作『AwA AwA』では、関東地方59.6%(55.0%)、近畿地方13.4%(15.2%)と、全シングルに近い比率となっており、その分、北海道や東北地方、九州地方における比率が高まっている。全国を股にかけたツアーや精力的なイベントを続けてきた結果、全国的な幅広い支持に繋がったと言えるだろう。 図2()では、直近シングル5作の初週と累計販売枚数を比較している。まず目に付くのは、『AwA AwA』の飛びぬけた販売枚数であるが、ライブやイベントなどの自粛を余儀なくされたコロナ禍が終わり、前作『宇宙ドライブ』からは販売枚数の立ち直りが見て取れる。また、人気の浸透が窺える中、今後『AwA AwA』がどれほど販売枚数を伸ばしていくかにも注目していきたい。 『AwA AwA』で、販売枚数だけでなく、大都市圏以外での人気も示した超特急。12月20日から全国4都市8公演のアリーナツアーを開催する彼らだが、今後の更なる活躍に期待したい。