「ポーカー」を活用した最新就活イベント 学生の“潜在スキル”発見
FNNプライムオンライン
ポーカーを活用した最新の就活イベントに迫りました。 9日、東京都内で開催されたのは、就活生と企業がポーカーを通じて出会う新しい形の採用イベント、その名も「ポーカー採用」です。 会場ではポーカーをする学生に対し、企業の担当者が「全然しゃべりながら、コミュニケーションの場になることがとても多い。企業の社長とお酒を飲みながらとか性格とか『この人こういう人ね』というのが意外と分かる」と話していました。 近年、ポーカーは若者を中心にマインドスポーツとして親しまれ、人気が急上昇中。 日本国内には100万人以上のプレーヤーがいます。 戦略性や論理的な思考力がビジネスと共通しているといわれています。 ポーカーと採用を掛け合わせたその狙いについて、カケハシスカイソリューションズ・中川智尚社長は「就職のきっかけって、ずっと自分が好きだった、自分が志望してたという業界である必要はなくて、たまたま何かのきっかけでこの業種になって就職したが、結果的にそれがすごく良かったということがすごくある。そのきっかけにポーカーというイベントがなればいいかなと」と話しました。 ポーカーを通じて、企業側は就活生が持つ潜在スキルを見つけ、従来の面接では見えてこない学生の「新たな一面」を発見できます。 企業側は、交流会を通して気になった学生に声を掛け、採用などの話を持ち掛けることも可能です。 ユニークな方法で企業にマッチする学生を見つける新たな採用スタイル。 ヨシノ自動車・松尾聡史社長室長: 仕事をしていると決断しなくてはいけないときがある。ポーカーってやってみるとわかるが、いま何かをしなければいけない、瞬時の判断をしなければならない。モチベーション高くやっている姿を見ると、こういうものを仕事に振り向けたら、すごくいいパフォーマンスを出すと感じる。 W・H 鄭仁哲代表取締役: なぜ勝負に出るか?なぜ守るのか?という会話をしながら、勝負どころをどこだと見極めているか話した。面接ではわからないことがポーカーを通して人間性を見られるので、採用の精度が上がるというか弊社が求めている人材、学生たちが求めている企業がマッチングするという意味では非常にメリットを感じた。 参加した就活生は「面接では言えないようなことを言えたのが良かった。(就職先は)全く決まっていないが、今から本格的に就活を始めようかなと。今回はそれをきっかけに参加した」「最初は緊張していたが、緊張が解けるというかリラックスした状態で、周りと楽しく遊びながら企業の方と話もできるし、いいイベントだなと思った」と話していました。