「アンダーパス」大雨注意 短時間で冠水の可能性
週明けにかけて台風10号やその後の熱帯低気圧によって長野県の中信地方でもまとまった雨が予想されている。大雨で注意したいのが、線路や道路などの下をくぐる「アンダーパス」の冠水だ。ゲリラ豪雨のような急激な雨が降った場合は短時間で冠水し、車両が進入するとエンジンが停止したり、水圧でドアが開かず車内に閉じ込められたりする危険性がある。 長野県松本市今井で1時間に90.0ミリの猛烈な雨を観測した14日は、県営松本空港の滑走路下を通る県道松本平広域公園線のアンダーパスで車4台が水没した。道路を管理する県松本建設事務所維持管理課の中川文晴課長は「アンダーパスが冠水していたら原則通行しないでほしい」と話す。 JR松本駅北側の国道143号など同事務所が管理する4カ所のアンダーパスでは、入り口付近に電光掲示板を設置していて、5センチの冠水があると「通行注意」、10センチだと「通行止め」の表示が出るようになっているが、中川課長は「運転中にゲリラ豪雨に遭遇したら、無理をせず安全な場所にとどまって」と、身の安全を最優先するよう呼び掛けている。