なぜ日本代表の合宿地に復活できたか?選ばれなくなっていた聖地 「代表の合宿には…」ヒントはヘッドコーチからの耳打ち
ラグビー日本代表の聖地での合宿は10年ぶり
5月20~29日に長野県上田市菅平高原でエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)率いるラグビー日本代表の選考合宿が行われる。日本代表の菅平での合宿は2014年7月以来、10年ぶり。日本ラグビー協会(東京)によると、選手、スタッフ計50人ほどが訪れる予定で、参加選手や、見学の可否などは後日発表する。宿泊、練習場所となる「プチ・ホテル ゾンタック」や、菅平高原観光協会、県ラグビー協会事務局などは盛り上がりに期待している。 【写真】菅平で合宿していた当時、滝に打たれる日本代表メンバー
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチからの耳打ち
日本ラグビー協会が5月に行う日本代表の選考合宿の拠点となる上田市菅平高原の「プチ・ホテル ゾンタック」。ヘッドコーチのエディー・ジョーンズさん(64)が2009~14年、トップリーグ・サントリーのGM、第1次日本代表ヘッドコーチとしても選び、使ってきた。同ホテル代表の松浦紀美雄さん(78)が待ち望みながら環境整備に努め、準備してきた。
代表の合宿に必要なものは…?
日本代表が合宿地として菅平を選ばなくなった15年、松浦さんは宮崎市の合宿地を訪ねた。エディーさんから「代表の合宿にはジムや体育館が必要」と言われたことが引っかかっていた。その後、体育館や20種類計40台の器具を備えたトレーニング施設を整備した。
ニーズを先回りできるかが勝負
今年3月、視察に訪れたエディーさんから「疲労した選手のリカバリーには本格的なサウナが必要」と耳打ちされた。8、9人が一斉に入れるサイズのコンテナ型サウナを屋外に急ピッチで整備している。日本代表がゾンタックを利用することは19日、知人から「ホームページに載ってるぞ」と知らされた。「われわれの商売は客のニーズにいかに先回りできるか」と話した。