細江純子のAJCC注目馬 追い切りの動きから良化を感じた一頭とは?
【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】 ◆今週の注目馬たち だんだんと寒さが増していますね。 【写真】ラーグルフのこれまでの軌跡 騎手時代、1番苦手だったのが、寒い日の調教。 手足の感覚がマヒし、体もカチコチに。 しかも競馬開催日は、深夜からの調教。 関係者の方々にとってこの時期は特に大変。ましてや雪が降れば、馬房前の雪かきも必要となり、馬装具も含めて洗濯物も多くなる状況。そして洗濯物の乾きの問題も…。 早く春が来て欲しいものです。 さて先週の京成杯ですが、やはり明け3歳馬、一筋縄ではいかないというか、難しさが顔を覗かせるものでしたね。 中でもジュンゴールドは、折り合い面の難しさがある中での外枠が厳しかったように思えますし、アーバンシックにおいてはスタート面、バードウォッチャーは出走馬の中でも1番子供っぽい体つきで、担当の福田助手もおっしゃっていましたが、まだまだ先の様子。 そして終わってみれば上位3頭は、デビュー時から鞍上が変わらないコンビでの結果。 戦歴の浅い時期の若駒たちにとってのレースは、鞍上がいかにその馬のことを理解しているかが大きなウエイトだと改めて感じる一戦でもありました。 さて今週は、中山競馬場でAJCCが行われます。 実績や近走の成績から注目はボッケリーニとなるのですが、追い切りの様子が良い時と比べると少しバランスが整っていないようにも…。また立ち姿においても、良い頃に比べると重心が前に落ちているようにも見受けられ、出走馬の中でも当日のパドックが特に気になります。 逆に追い切りの動きが良い頃に戻っていると感じたのがラーグルフ。 前走の札幌記念時の追い切りは発汗が目立ちすぎていましたし、前半から苦しがって走っていたようにも…。今回の方が前半部分での我慢もきき、ラストまで脚も高く上がっているように思え、本質的に夏よりも冬の方がいいのかなとも思えます。 また素質の高さに加え、長期休み明けとなった二戦が素晴らしいのがクロミナンス。 よって現時点では馬券的にラーグルフとクロミナンスを中心に考えています。 それでは皆さん、日曜午後3時はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。 (文=細江純子)