コンテナ型ホテルが丸亀市にオープン 災害時はすぐに移動させて仮設住宅として活用も 香川
KSB瀬戸内海放送
普段はホテルとして運営し、地震などの有事の際には被災地に移設できるコンテナホテルが香川県丸亀市にオープンしました。 【写真】客室の様子
坂出ICから車で3分の丸亀市飯野町にオープンしたコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 丸亀」です。 客室の広さは13平方メートル。ダブルルームとツインルーム、合わせて45部屋あります ベッドにはアメリカ・シモンズ社製のマットレスが使われているほか、お風呂にトイレ、冷蔵庫もあります。 料金は1人での利用が6200円から。ツインルームを2人で利用する場合は9700円からです。 一見、「普通」のビジネスホテルと変わらない客室ですが…… (記者リポート) 「よく見てみるとコンテナ型の客室はタイヤが付いたトレーラーになっているんです。そして入り口の反対側にはナンバプレートが取り付けられています」 実はこちらの客室、トレーラーヘッドと呼ばれる車両でけん引すれば、すぐに移動することができます。 このようなホテルは「レスキューホテル」とも呼ばれていて、災害時に仮設住宅などとして活用できます。開発のきっかけは、東日本大震災でした。 (デベロップ [ホテルを運営]/麻生川佳奈さん) 「避難所の多くの方がプライバシーもなく生活に負担を強いられている状況を目の当たりにして、弊社のコンテナ1台を1客室にすれば何かあった際にもすぐに避難所に移動させて個室空間を提供できると考えたことがきっかけです」 ホテルを運営するデベロップによると、これらコンテナ型の客室は、水道や電気などのライフラインが確保されている場所であれば、移動後最短3日で使用可能だということです。 デベロップでは2018年以降、全国で89カ所のコンテナホテルを営業していて、岡山県では倉敷市、津山市、勝央町にあり、香川県には11月に坂出市でもオープンすることが決まっています。 現在、丸亀市と災害協定を結ぶ準備を進めているということです。 香川県では初出店。丸亀市周辺の臨海部に集積している工場関係者の利用をメインに、インバウンドの利用も見込んでいるということです。
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