「絶対捨てれへん!」収集癖のある“推し活女性”がついに片付けた “モノ屋敷”だった部屋はどう変わったか
「ええ~、捨てれへん、捨てれへん、どうしよう~。キンキは捨てれんわ」(女性) 水でドロドロになったアイドルのポスターが出てきたが、それも捨てられない。長年、ゴミの山に埋もれていた服には虫が湧いていたが、それも捨てられない。結局、息子が幼少期に使っていたおもちゃも、まるまる残すことになった。 「わかっているんですよ。他人から見たらめっちゃゴミなんですよ」(女性) スタッフもなんとかモノを捨てる方向に促そうとするが、勝手に捨てることはできない。1つひとつ熟考した末、結局「いるモノ」に仕分けしていく女性を見守るしかなかった。
作業開始から2時間、和室の片付けが完了した。なんとか床が見えるようになったものの、モノを入れたダンボールが高く積み上がっただけで物量自体はほとんど減っていない。 モノは出して使わないことには意味がない。そうしなければ、ダンボールの上にまたモノがたまっていき、中のモノが取れなくなってその存在が忘れられていくだけだからだ。片付けの本質は「整理」ではなく、「捨てる」ことにあるのだ。 ■意外と「ディズニーグッズ」のモノ屋敷は少ない
「アイドルの写真集は保存用も合わせて同じモノを7冊ぐらい買うんです。見る用、保存用、飾る用、持ち出し用……」(女性) 女性がためた趣味のグッズを見てみると、ジャニーズのグッズが多いことに気がつく。ここ近年は、世間でも「推し活文化」が盛んになってきている。そういった時代のトレンドも、モノ屋敷とゴミ屋敷の原因になっているのだろうか。二見氏に聞いた。 「推し活が今どきの文化と思うかもしれないですが、実はこれって昔からあって、ゴミ屋敷とモノ屋敷の要因になっているんです。場所柄もあるかもしれませんが、宝塚歌劇団のファンの方のモノ屋敷は多いですね。本、雑誌、パンフレット、ポスター、などもろもろのグッズであふれ返っている部屋を何度も片付けました。ほかにも、K-POPアイドルやAKBのグッズをどれだけ片付けたことか」(二見氏)