床に倒れた50代男性をすぐさまマッサージ、心肺停止から社会復帰 同僚3人を署長表彰
適切な救護活動で人命を救ったとして、滋賀県愛荘町蚊野外(かのとの)の機器製造工場社員3人が、愛知消防署で署長表彰を受けた。 北川清隆さん(43)=同県東近江市、杉原浩一さん(60)=同、岡田貴さん(70)=彦根市。3人は6月12日夕、工場で作業中だった50代男性が意識を失い床に倒れた際、すぐ異変に気付いて連絡や素早い119番通報、心肺蘇生法を分担した。約5分後に駆けつけた救急隊に引き継ぎ、心肺停止状態だった男性は病院での治療後に社会復帰した。 16日の表彰式で川瀬重明署長が冷静で的確な行動をたたえ、感謝状を手渡した。3人は普段から職場でコミュニケーションをとっていたといい、心臓マッサージをした北川さんは「以前受けた救命救急講習を思い出したり救急隊の電話指示に従ったりしてマッサージを続けた。人命を救え、良かった」と話していた。