ゴールし、笑顔を見せるトライアスロン女子日本代表・高橋侑子＝アレクサンドル３世橋（撮影・中田匡峻）

　「パリ五輪・トライアスロン女子」（３１日、アレクサンドル３世橋） 　高橋侑子（３３）＝相互物産＝は２時間２分４２秒で４０位だった。 【写真】女子のレース前日のセーヌ川　これ絶対体に悪い！と思わせる色、泡が浮いた状態 　「やっぱり流れがすごくて。なかなかそこで思うような位置取りができなかった」と１・５キロのスイムで３５位と出遅れてしまった高橋は、４０キロのバイク、１０キロのランでも巻き返すことができず、４０位に終わった。 　トライアスロンは競技開始前から水質問題が取り沙汰され、前日に行われる予定だった男子が中止に。公式練習も実施されていなかった。ワールドトライアスロンによれば、２６、２７日に降った雨の影響などで水質が悪化。おおむね改善しているものの、まだ数カ所での測定値が制限値を超えているといい、「アスリートの健康が第一」として中止を決めていた。 　「セーヌ川でやると言われたときから、そういうところ（汚さ）は想像していた」と高橋。それでも「自然相手で条件は一緒ですし、与えられた環境の中でやることをやる」と前を向き「元から言われていたことではあったので。開催していただけたということは選手たちもうれしい面もある。男子選手は大変だったかもしれないですけど」と明かした。 　「色んな環境で泳いできているので。ＧＯサインが出た時点で自分たちは大丈夫だと思って」と高橋。「悔しかった。これが今の実力」と４０位の結果を受け止めていた。