天気予報の精度が高くても雨が降らないことは多い!? 意外とメリットが多い「雨予報ゴルフ」のススメ
実際に雨が降ったのは18ホール中4ホールのみ
8時12分にスタートすると、前の組が1番ホールのグリーンをプレーしており、その前の組が2番ホールのティーイングエリアでプレーしているのが見えました。キャンセルが大量に出たので、準備が整った組から順番にスタートさせているのでしょう。準備が早い人たちはプレーも早いので、今日はスムーズにラウンドできそうです。 スタートして3ホール目に雨が降り始めたので、キャディーバッグが雨に濡れないようにレインカバーを下ろしましたが、雨が降ったのは4ホール程度で、レインウエアを着るかどうか悩むほどの雨でもなく、傘を差しながらしのいでいるうちに前半ハーフが2時間で終わりました。 天気予報では午後から雨が強まることになっていたので、後半ハーフはレインウエアが必要かもしれないと予想していたのですが、後半スタート前にマスター室のスタッフと話をしたところ、「雨雲が予報よりも海側にそれたので、このあたりはもう降らない」とのこと。その言葉どおり後半ハーフは一滴も雨が降らず、13時前にラウンドが終了しました。 事前の天気予報では雨の中で18ホールをプレーすることも覚悟していたのですが、終わってみれば雨はほとんど降らず、暑くもなく寒くもなく絶好のコンディションでした。キャンセルした人たちはどんな思いで一日を過ごしたのでしょうか。 天気予報が雨でも実際に降るかどうかは当日になってみないと分かりませんし、雨が降っても別にイヤな気持ちにはなりません。むしろ大の大人が雨の中、外で遊ぶなんてゴルフくらいしかありませんから、雨ゴルフのほうが非日常的な雰囲気を味わえます。 そもそも日本は統計的に3日に1回くらいのペースで雨が降ります。雨予報から逃げ回っていたら、いつまで経ってもラウンドが成立しない可能性すらあります。 大手ゴルフ場運営会社のPGMは10月1日からビジターのキャンセル規定を改訂し、2025年1月1日からメンバーにも適用します。ラウンドの大半で雨が降らないかもしれないのに、雨予報というだけで直前キャンセルが続出する現状を鑑みると、キャンセルフィーを徴収する方向にシフトするのは当然の流れといえるでしょう。
保井友秀