上田桃子が会見「たくさんの人に感謝しかない」今季限りで第一線を退く
女子ゴルフの伊藤園レディースは8日から3日間、千葉県のグレートアイランドC(6769ヤード、パー72)で開催される。今季限りで第一線を退く意向を示した上田桃子(38=ZOZO)が7日に公式会見に出席した。 ネイビーのウエアで登壇。「プロ生活20年目になる。次のステップに進む時期が来たかなと思って発表させていただいた。苦しい時間が半分以上。強くなりたい、勝ちたいと言う気持ちを持ち続けるのは簡単なものではなかった。そんな生意気だった自分をプロとしての意識を持たせてくれたのは周りの人。たくさんの人に感謝しかないなと思う」と笑顔で感謝を口にした。 熊本出身の上田は05年にプロテスト合格。精度の高いショットを武器に、07年に年間5勝を挙げて21歳156日の史上最年少賞金女王に輝いた。08年からは米ツアーに本格参戦。14年以降はふたたび日本に主戦場を戻し、30代で6勝を積み上げるなど存在感を放ってきた。 毎年、新たなシーズンに向かう合宿で「今年1年やれる心技体があるのか」と自身に問うていた。最終的に決断をしたのは、10月の日本女子オープン後だったという。ここまでのプロ生活を「最初はこんなに上手くいくんだと、苦労という苦労も知らずに。でもアメリカに行ってたくさん失敗も経験して、なかなか思うようにいかない日も多かった。それでも“上手くなりたい”っていう気持ちがあったので、逃げずに正面から向き合うことで成長できたかなと思う。学びしかなかった」と振り返った。