SNS総フォロワー数800万人超…“ギャップ”で客を魅了する令和の寿司職人シェフヒロさん 客は世界中から
竹岡さん: 「海外から会いに来てくれているんですよね、高いお金と時間を使って。その中で精一杯やって喜んでくれるけど、会話ができたらもっと満足させられるかなと。 本当、舞台なもんで、どう楽しませるか」
動画の収録は毎日、昼の営業後にしていて、妻のなみこさんが撮影と編集を担当しています。
この日の動画に使うのは、朝仕入れた最高級の「本マグロ」です。 竹岡さんの妻・なみこさん: 「ヒロくんごめん、2センチぐらい横。で回してもらってもいい?」
1カットずつ、丁寧に、撮影は2時間にも及びました。 約2時間かけて撮影しましたが、1分ほどの長さの動画に仕上げるといいます。 竹岡さん: 「いつもそうです。2時間がんばってだいたい1分動画」
■寿司を投げつけられたことも…後を継ぎ苦しんでいたシェフヒロさんを変えた「少女との出会い」
今ではすっかり人気者の竹岡さんですが、先代の跡を継いで職人になった時は、精神的に苦しい時期を過ごしたといいます。
竹岡さん: 「もともとはお寿司屋さんになりたくなくて大学へ進んで、在学中に親が他界して、長男だから戻って来ざるをえない状況で、嫌々店を継いで、でもお客さんからお寿司は投げられる、『2代目の寿司なんか食べられるか』って投げられたり。いろいろ嫌なことも多くて」
嫌々寿司を握っていた竹岡さんでしたが、「ある少女」との出会いが、彼の生き方を変えました。 竹岡さん: 「近所のすごい料理が上手なお母さんの娘さんが体調を崩した時に、食事が(喉を)通らなくなって、僕が作った料理だけ食べられるっていうのですごく喜んでもらった時に、料理ってすごく楽しいな、やりがいがあるな、面白いなっていうので、すごく人が喜ぶことっていいなって」
■これからは社会貢献を…能登半島地震で被災したラグビー強豪校に海鮮丼の差し入れも
SNSを駆使して多くの人を喜ばせてきた令和の寿司職人、 今後はお客さん以外の人にも喜んでもらえることを、と考えています。
竹岡さん: 「50歳から社会貢献したいなって、いまはそれがもう年齢的にも50歳だし、何か自分が楽しめる、自分たちでできる社会貢献をしていきたいなっていう感じですね」 「社会貢献をしたい」と話していた竹岡さんは、定休日だった2月8日、51号のお米を炊き、47人前の「海鮮丼」を作っていました。