小学生が撮り鉄の聖地PRに一役…鉄道カメラマンから”撮影の極意”学びポスター制作へ【岡山】
岡山放送
高梁市の川面地区は、鉄道の撮影を楽しむ、いわゆる「撮り鉄」の聖地と呼ばれています。そうした地域の魅力をさらに発信しようと、この地区の小学生が「撮り鉄」になってPRポスターの制作に力を入れています。 制作しているのは、高梁市の川面小学校の5年生と6年生16人です。12月12日は地域を走るJR伯備線の撮影に挑戦しました。プロの鉄道カメラマンとして活躍する高松市の坪内政美さんから、私有地へ入らないことなど基本的な注意点を学んだ後、撮影の指導を受けました。 (児童に構図を指導する鉄道カメラマン 坪内政美さん) 「この位置だと花がきれいに見えるでしょう。列車がこの位置に来たらシャッターを押す」 シャッターのタイミングや構図などの指導を受けた子供たち。撮影のポイントはそれぞれの感性で選びました。 (児童は…) 「ここから撮影するとコスモスと(列車が)一緒に撮れてきれいかなと思った。楽しいし勉強になる。「撮り鉄」のことをもっと知りたくなった」 (鉄道カメラマン 坪内政美さん) 「大人にはない子供たちの目線がある。その手があったかと思った。教える立場で来たが、逆に教えられることが多い」 高梁川にかかる鉄橋を列車が走る風景は、「撮り鉄」にとっては垂ぜんものです。こうしたビュースポットが点在する川面地区は「聖地」と呼ばれています。 (鉄道カメラマン 坪内政美さん) 「鉄道ファンの中には丸一日ここにいる人もいる。秋何のだろう。そういう意味では 鉄道ファンのメッカで間違いない」 ここ最近、「撮り鉄」は不法侵入などのマナー違反が指摘されています。一方、川面地区は、「撮り鉄」に駐車場を用意したり撮影スポットを案内したりして、「撮り鉄」と共存を図ることで地域の活性化を進める珍しい地域となっています。 (ボランティア団体TEAMひとよせ 青野学而事務局長) 「(「撮り鉄」が)多く来て大変だと始めたことが、どんどん伝わっていって今や 我々より子供の方が熱心となっていて、こういう(取り組み)は大事にしないといけないと思う」 子供たちは2024年10月、地域の文化祭で列車の写真を使ったポスターを発表していて、この活動の延長として25年2月に地域のスーパーでポスターをお披露目する予定です。 川面地区では地域の人を巻き込みながら「撮り鉄」との共存の形が進化を続けています。
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