どれだけ辛い? 三田製麺所の冬の風物詩・味噌つけ麺シリーズ「灼熱味噌」を食べてみた
この勢いで、灼熱スパイスをスープに溶いて(溶くというか混ぜる)いただきます。じつはこちらの灼熱スパイス、夏の定番メニュー「灼熱つけ麺」でも使われているもので、公式サイトによると独自ブレンドの唐辛子(天鷹・ハバネロ・パプリカ)とのこと。また説明が前後しましたが灼熱ラー油も同メニューと同じものが使われていて、フライドガーリックの旨みが溶け込んだ“辛いやつ”なんだそうです。
より赤味が増し、赤い粉の姿も見えるスープがたっぷりとかかったところを、万が一の“ぶふぉっ(辛味によるむせっ返し)”を防ぐべく唇をきゅっと尖らせて一口。辛いけどウマい! 辛いんだけど、耐えられないほどではないレベルです。こんな感じなら“灼熱”に身構えることもなかったかなと、スープに入っている太めのメンマと角切りのチャーシューを合間に挟みつつ、麺をすすっていきます。 順調かつ慎重に食べ進め、麺を半分ほど食べたところで、灼熱スパイスと灼熱ラー油がほぼ完全にスープに溶け込み、明らかに辛味が増しています。それに合わせて体にもに明らかな変化が出始め、鼻の下、額と耳の裏側を汗の玉がつーっと流れ落ち、口の周りもさほどひどくはないもののヒリヒリ状態に。
美味いんだけどやっぱり辛い! もやしの水っ気がありがたく感じるほどスープの濃度が上がり、食べ始めの余裕はどこへやら。麺もすするというよりは、辛味を感じないように空気を含ませずに食べていく感じになりました……。何とか麺と野菜、スープの具材と、形あるものを全て食べ切ったところでフィニッシュ。ハンカチは汗でぐっしょり、紙ナプキンも首にかけた幅広のヒモ部分を汗でしっとりと濡らしてしまいました。ごちそうさま!!
まとめ
辛さへの耐性はそれなりにあるつもりでしたが…すいません、舐めてました。味噌つけ汁は濃厚豚骨魚介スープの旨みを活かしつつ、味噌のコクと美味しさが加わったハイレベルの味わいで、灼熱ラー油も存在を主張しつつスープの味を邪魔しない、いうなればちょうどよい辛さでした。 ただ、やはり灼熱スパイスは、只者ではなかった。スープに溶いてからはそのポテンシャルを如何なく発揮し、最後までちゃんと食べ切ることはできたものの、食後しばらくしてから胃の中で大暴れ(嗚咽)。“灼熱”の名が伊達ではなかったことを、身というか内蔵をもって体感させられる羽目に……。空きっ腹で実食に臨んだのが裏目というか、辛い系ではそもそもやるべきではない大失敗なんですよね。大いに反省です。 それでも、ベースの味噌つけ汁と極太麺の組み合わせ自体は文句なし。スープ割りはさすがに断念しましたが、美味しさをしっかり味わうことができました。辛さに自信がある方はぜひ「灼熱味噌つけ麺」で、至極の旨味と辛味を味 わってみてはいかがでしょうか。 なお、辛味はちょっと…という方は無理することなく、基本の「味噌つけ麺 」か、灼熱には遠く及ばないマイルドな辛さの「赤味噌つけ麺」で、美味しいだけの時間を楽しんでみてください。筆者もリピート時は、間違いなくどちらかをチョイスする予定です(笑)。
●DATA 灼熱味噌つけ麺 期間:2023年12月12日(火)~ ※数量限定につき終売日未定 ※「味噌つけ麺」「赤味噌つけ麺」は2024年2月末まで提供予定 販売:国内の『つけ麺専門店 三田製麺所』全店
撮影・文◎河西まさあき