小旅行のためのパッキングリスト。– シャツ編 –
旅先で服を選ぶ楽しさ。シャツは2枚以上持っていこう。
「刻々と変化する気象状況のすべてに適応できる服などというものはまず無いから、アウトドアでは重ね着によってそのコントロールが図られる。レイヤード・システムとそれは呼ばれている」。これは日本初のアウトドアライターである声沢一洋さんの著書『アーバン・アウトドア・ライフ』の一節。その重ね着とは「肌着、シャツ、防寒衣、防風・防雨のためのシェル」からなるが、これは慣れない街へ向かう旅人にも有用そう。というわけで、この考え方を僕たちなりに再構築。 【すべて見る】小旅行とパッキング。 まず白Tを用意したら、次はシャツ。素敵なレストランなんかにも寄りたい僕たちは、どんなオケージョンにも対応できるよう、仕立てのよいドレスシャツがいい(きっと襟元に品があればどんな場所でも許されるはず)。ただ、いくら目的地に思いを馳せて万全に準備したとしても、実際の景観を前にして心持ちが変わることもある。クラシックな石畳の街並みにはチェック柄。秋晴れの日は爽やかなインクを垂らしたようなブルーの無地。ときには潔く白シャツも。そんな具合にその日の気分で選べるよう、シャツは2枚用意しよう。旅の計画は事前に決めすぎないほうがワクワクするのと同じで、コーディネートも旅先で選べたほうが絶対楽しい。
Brooks Brothers or TIE YOUR TIE
同じブルーのトーンで2枚を揃えるというのも洒落てると思わない? 左/僕らのスタンダード〈ブルックス ブラザーズ〉の中でも、より一層リッチな「ラグジュアリー シャツ コレクション」。英国の老舗トーマス・メイソン社の光沢あるコットン生地と細やかなグラフチェックの組み合わせには、若者にも似合うフレッシュな品がある。(ブルックス ブラザーズ ジャパン☎0120·02·1818) 右/イタリアンクラシコを体現した、創業者フランコ・ミヌッチの美意識が行き届いた〈タイユアタイ〉のセミワイドカラーシャツは、襟の芯地がソフトで首周りの収まりが美しい。いつか大人になったら、ネクタイを合わせたい。(タイユアタイ東京店☎03·5357·7338)