兵庫県知事選「石丸現象や玉木現象」との共通点…今後の各種首長選や次期参院選でも同様の動きか
斎藤氏は再選から一夜明けた18日、記者団の取材に対し「県議会や県職員との関係をもう一度前に進めることが大事だ」と強調。文書問題についても「(選挙戦での)1つの争点だった」としながら「大事なのは政策、公約を進めること。そのために頑張っていく」と胸を張った。 ただ斎藤氏は、この尋問日程について就任記者会見の中で、「その日は東京で全国知事会が開催されるので、そちらを優先せざるを得ない」として日程変更を要請。これを受け、議会側との調整で新たな日程が設定される見通しだ。
■立憲県議が“デマ情報”攻撃への恐怖で辞職 そうした中、兵庫県議会の竹内英明県議が18日、議員辞職願を議長に提出し、許可された。所属していた「ひょうご県民連合」は、斎藤氏が再選した知事選の期間中、竹内氏への誹謗中傷がネット上で過熱したのが理由とした。竹内氏は百条委員会委員として、斎藤氏の疑惑告発文書問題を厳しく追及していた。 今回知事選では、斎藤氏を応援する目的で立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が、竹内氏を含めて百条委委員に関する情報などを街頭やネット上で発信し続けた。
共同通信の記事によると、これについて「ひょうご県民連合」の上野英一幹事長は、「立花氏がSNS上で竹内氏の自宅に行くと予告したり、デマ情報を流したりして生活が脅かされ、家族を守るために辞職を決断した」と説明。その上で、「議員を追い込んだネットの怖さを感じる。きちんと対応しないと日本の政治そのものがゆがんでしまう」などと危機感を露わにした。 こうした今回知事選の経過と結果に対する“余波”が広がる中、斎藤氏は19日午前10時ごろ、県庁に徒歩で登庁し、「気持ちを新たに頑張っていく」とあいさつ。その際、県庁舎前には数十人の支援者が集まり、拍手で出迎えたが、プラカードを持って「職員の皆さん、こんなやつに負けるな」と叫んで抗議する人物を警備員が制止するなど、拍手と怒号が飛び交う異様な光景ともなった。