石川祐希の出身校、星城を引っ張る“日本代表”2年生コンビ…柏﨑祐毅&石田瑛城の目標は「ベスト4」【バレーボール高校選手権】
バレーボール男子日本代表の石川祐希(29)=ペルージャ=を輩出した星城高が、来年1月5日開幕の全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)に2年連続で出場する。チームの要となるU18日本代表の柏﨑祐毅(17)=安城市出身=と石田瑛城(てるき、17)=名古屋市出身=の2年生コンビに意気込みを聞いた。 夏に日の丸を経験した2年生コンビが全国への道を切り開いた。11月の県大会決勝では、今年、公式戦で勝ったことがなかった大同大大同をフルセットの末、下した。2人は口をそろえて言った。「3年生のためにも絶対に勝ちたかった」 パリ五輪開催中の今夏。2人はバーレーンで開かれたU18アジア選手権に日本代表として出場した。アタッカーの柏﨑は先発、ブロッカーの石田は主に途中出場で試合の流れを変え、4位で世界切符をつかんだ。 柏﨑の名前は石川と同じ「ユウキ」。五輪前に同校を訪れた12歳上の大先輩からアドバイスをもらった。「ワンタッチを取る方法や、サーブは100%で打ってもコントロールできるようにと教えてもらいました。国際大会を経験して視野も広がった」。髪形も中学から憧れの人のまねをしているという。 184センチと小柄だが、得点能力に秀でる。竹内裕幸監督は「石川の時は、ほかにも点をとれる選手がいた。状況は違うが、ジャンプ力が魅力で得点数は柏﨑の方がはるかに上。大エース。監督になってからこんなバレーをやったことはない」。ボールが破裂したかのような爆音スパイクを打つ2年生エースが攻撃の中心軸となる。 守備では身長188センチのミドルブロッカー石田が「壁」となる。「(日本代表の)高橋健太郎さんのように熱い男になりたい」。U18アジア選手権でも2メートル以上のアタッカーが放つスパイクを止めた。竹内監督は「すごく賢い選手。プレーの先を読んでブロックできる」。クラスでも成績はトップクラスの頭脳で“防波堤”となる。 同校の春高バレー優勝は、石川ら「奇跡の世代」が達成した2013、14年の連覇がある。今大会の目標は「ベスト4」。2年生コンビは「たまにしょうもないことで大げんかします」と互いを見て笑う。けんかするほど仲がいい―。2025年の新春。星城の2年生コンビが、バレー界に新たな風を吹き込む。
中日スポーツ