旧ジャニーズ事務所元社員と性被害者が語る、当時の状況 芸能界・テレビ業界全体への疑問とは
【モデルプレス=2024/10/21】10月20日放送のNHK総合「NHKスペシャル ジャニー喜多川が築いた“アイドル帝国”の実像に迫る」(よる9時~)では、故・ジャニー喜多川氏の性加害に関わるインタビューや取材内容が放送された。 【写真】混乱のジャニーズ会見、記者に訴えかける井ノ原快彦 ◆ジャニー喜多川氏は「開発育成してデビューまで」 同番組は、ジャニーがジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)として成功していく経緯と、性加害についての証言をジャニー氏のアメリカ時代の知人や事務所黎明期の関係者への取材・インタビューで構成。その中で顔や姿を見せない形で、同社の元社員という人物からのインタビューが放送された。「芸能界全般として、ルールがめちゃめちゃだったりとか、ジャニーズ事務所みたいなところがやりたいようにやれる。そこで何か是正した方がいいんじゃないかなという思いがあって」と話すこの男性によれば、ジャニー氏は「偉そうな感じは全く無くて。実際のタレントの開発育成してデビューまでっていう一番大事な部分を(ジャニー氏が)やって、デビューした以降っていうのは実際手をつけないですね。その後はメリーさんが売っていく形なんですけども」と、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川氏とジャニー氏には明確な役割分担があったという。 また「正直に申し上げると、昔からジャニーさんの性加害っていうのは暴露本もたくさん出てましたし、皆さん知ってたと思うんですけれども、ジャニーさんが社内でそういうことをしているっていうような雰囲気は、あまりなかったです」と、「暴露本とかに書いてあることはあれ大体本当だからね」と噂話程度に聞く位でしかなかったと口にした。 ◆被害者男性が語る「絶対第2のジャニーを産んだら駄目」 また、かつて同事務所に所属していた大島幸広氏もインタビューに応じ、当時の写真を前に「14歳になりたてぐらいすかね…このときはもう既に被害を受けてますね」「まるっと2年位ですね、在籍してて200回以上は被害を受けてます」と証言。ジャニー氏がごく若い頃の男性との関係を懐かしんでいたのも直接聞いたことがあったといい「元々そういうの持ってたんじゃないすかね…だからそれはそれとしても、それを性加害したら駄目だろうと思います」と口にした。 また「ジャニー自身は本当にモンスターでやばいやつなんすけど、でも彼ひとりだったらそこまでやれなかったんじゃないかなと。周りもそうだし時代もそうだし、もう全部揃っちゃったんだと思う」と、芸能界やテレビ業界全体へ疑問を呈すると「絶対第2のジャニーを産んだら駄目ですけどね。僕らみたいな子供が作ったら駄目だと本当に。被害者を作らないように」ときっぱりと語っていた。(modelpress編集部) 情報:NHK 【Not Sponsored 記事】
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