滋賀学園に敗れ、肩を落とす霞ケ浦ナイン=甲子園

第106回全国高校野球選手権大会第10日は16日、兵庫県西宮市の甲子園球場で3回戦4試合が行われ、5年ぶり3度目出場の茨城県代表の霞ケ浦は滋賀学園に2―6敗れ、8強入りはならなかった。 霞ケ浦は適時打なしの３安打２得点とふるわなかった。丁寧にコースを突く相手投手の前に５度の三者凡退。反撃の一打が出せないまま、五回までに最大６点差をつけられた。 　５点を追う九回は先頭から連打とボークで無死二、三塁と好機を拡大したが、内野ゴロの間の１点にとどまった。投げてはエース市村才樹（２年）が初回から複数安打で失点を喫するなど苦しんだ。 高橋祐二監督（６５）は現チームを「ここ数年の代と比べると力のないチーム」と評してきた。しかし茨城大会では一戦一戦重ねるたびに成長。甲子園でも初戦で強豪・智弁和歌山を撃破した。 堂々の１６強入りを果たし、チームをけん引してきた市川晟太主将（３年）は「校歌も歌えた素晴らしい場所だった」と振り返り、「みんながこの場所に連れてきてくれた」と仲間に感謝した。 試合後、高橋監督は「野球だけじゃなく人生においても、諦めないで努力すれば、こんなことが起こせるんだということを伝えたい。よくやってくれた」と部員たちをねぎらった。 ▽3回戦 滋賀学園　102120000|6 霞ケ浦　　000010001|2