豊橋市にモンハンの世界観を再現 JR東海とカプコンが地方創生に異業種タッグ 24日から
JR東海は、ゲーム大手のカプコンと連携し、24日から愛知県豊橋市で地域活性化事業を開始する。市内各所でカプコンの人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」の世界観を再現。ゲームコンテンツを通じて自治体の魅力を実感してもらい、再び訪れてもらう好循環を生み出したい考えだ。 【写真】ゲームキャラクターでラッピングされた豊橋市内を走る路面電車の特別車両 国内外にファンも多いカプコンの強力なゲームコンテンツで観光客を誘致し、JR東海の沿線地域である豊橋市を盛り上げる。JR豊橋駅や市内のイベントスペースなどにゲームキャラクターの展示物を設けたほか、デジタル形式のスタンプラリーや地元店とのコラボなどで市内の回遊を促す。また、豊橋市内を走る路面電車では、ゲームに登場するモンスターなどをラッピングした車両を運行する。 JR東海は、観光としてゲームなどのコンテンツを街規模で展開できる自治体を作ろうと模索してきた。2年半前にこの企画を市に提案した営業本部の福井一貴副長は、「普段来ない層をいかに呼び込むかが重要」としたうえで、「一度楽しんで終わりではなく、また来ていただくというモデルケースを作る」との考えを話した。 事業の舞台となる豊橋市の浅井由崇市長は「今回の事業を最大限に生かして、街の発展につなげる」と意気込みを語った。異例の異業種タッグによる地方創生に期待が高まる。(重川航太朗)