育休中に昇進試験の受験OK、主任級にも拡大へ 小池都知事、新年のあいさつで初表明
東京都の小池百合子知事は6日午前、都職員に対する新年のあいさつで、育児休暇(育休)の取得中でも主任級職への昇進試験を受験できるよう、制度を変更すると発表した。庁内では12月末に周知されていたが、公の場で表明するのは初めて。 都職員の役職は(1)主事→(2)主任→(3)課長補佐→(4)課長以上(管理職)となっている。このうち、昇進試験で筆記試験が必要なのは主任級への昇進と管理職への昇進の2回。育休中職員の管理職試験への受験については、すでに今年度から可能になっていたが、主任級職へも適用が広がる形だ。 あいさつで小池知事は、「仕事以外の時間を大切にすることが、人としての成長につながり、そして仕事にも新たな価値が生まれる」として、仕事と私生活の両立の重要性を強調。「皆さんには、フレックスタイムと時差通勤を積極的に利用して、朝の時間を有効に活用するようお願いしたい。早く帰れる職場づくりにも取り組みたい」と働き方改革を推進する姿勢を示した。 また、開会までちょうど200日にせまった東京五輪・パラリンピック大会についても触れ、「祝祭ムードが高まり、準備も大詰めを迎えている。都庁一丸となって、そして関係者の皆さんとも連携して、まさにONE TEAMとなって大会を成功に導びこう」と訴えた。 (取材・文:具志堅浩二)