東福岡がPK戦の末、静岡学園との激闘制し、優勝した15年度大会以来9年ぶりの4強へ
[1.4 選手権準々決勝 静岡学園高 0-0(PK4-5) 東福岡高 U等々力] 第103回全国高校サッカー選手権の準々決勝が4日に行われ、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuの第2試合では静岡学園高(静岡)と東福岡高(福岡)が対戦した。高円宮杯プレミアリーグWEST勢同士の対決は80分間で決着が付かず、0-0のままPK戦に突入。PK5-4で競り勝った東福岡が、優勝した15年度大会以来、9年ぶりの準決勝進出を決めた。11日の準決勝では前橋育英(群馬)と対戦する。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 静岡学園は4-1-4-1のシステムで、GK有竹拓海(2年)、4バックは右からDF野田裕人主将(3年、川崎F内定)、DF関戸海凪(3年)、DF岩田琉唯(3年)、DF鵜澤浬(3年)と並んだ。中盤はアンカーにMF堀川隼(3年)が入り、2列目の右からMF神吉俊之介(2年)、MF佐々木雄基(2年)、MF天野太陽(3年)、MF原星也(3年)。1トップをMF加藤佑基(3年)が務めた。 東福岡も4-1-4-1で、GK後藤洸太(3年)、4バックは右からDF福川聖人(3年)、DF大坪聖央(3年)、DF山禄涼平(3年)、DF柴田陽仁主将(3年)と並んだ。中盤はMF佐藤宏耀(3年)がアンカーで、2列目の右からMF稗田幹男(3年)、MF杉谷俊哉(2年)、MF塩崎響(3年)、MF児玉愁都(3年)。1トップはFW伊波樹生(3年)だった。 試合は膠着した展開が続く。静岡学園は両サイドバックの野田と鵜澤が積極的な攻撃参加から内側のポジションを取って攻撃を組み立てるが、東福岡の堅い守りに阻まれる。前半27分、ゴール前のこぼれ球を加藤がシュート。そのセカンドボールに天野が詰めたが、シュートはGK後藤に阻まれた。 静岡学園は前半33分、左サイドバックの鵜澤がドリブルで駆け上がり、内側にカットイン。落としたボールを佐々木が左足ミドルで狙ったが、枠を捉えられなかった。東福岡も直後の34分に敵陣で奪ったボールを稗田が鋭いターンからスルーパス。杉谷が相手PA内でDFに体を当ててボールを奪ったが、その後のドリブルで体勢を崩してしまい、シュートまでは至らなかった。 スコアレスで折り返した後半開始から静岡学園は佐々木と神吉に代えてFW乾皓洋(3年)とMF篠塚怜音(2年)を投入。乾が1トップ、3戦連発中の篠塚はインサイドハーフに入り、右サイドに原、左サイドに加藤が回った。後半2分、その加藤がドリブルで中に切れ込み、右足ミドルを狙うが、クロスバーを越えた。 東福岡も後半11分に2人を交代。杉谷と稗田を下げ、MF西田煌(2年)とMF北橋佑理(2年)を投入した。北橋は左サイドハーフに入り、児玉が左サイドから右サイドに回った。同18分、左サイドに抜けてきたボールに北橋が追いつき、グラウンダーのアーリークロス。しかし、ここは静岡学園の岩田が体を投げ出してクリアした。 なかなかシュートの形まで作れずにいた東福岡だが、後半32分、左CKのこぼれ球をもう一度、佐藤が左クロス。これに大坪が合わせたが、シュートは枠を外れた。直後にまたも2人を交代。塩崎と伊波に代えてMF宇都宮夢功(3年)とFW齊藤琉稀空(2年)を送り出した。 静岡学園も後半38分、原が右サイドから仕掛け、こぼれ球を天野が左足ミドルで狙ったが、シュートはゴール右へ。後半アディショナルタイムにも天野がゴール前に抜け出すチャンスがあったが、シュートは枠を捉え切れず。互いに譲らないまま試合は80分間で決着付かず、PK戦に突入した。 PK戦も互いに3人目まで全員が成功。先攻の静岡学園は4人目の野田がゴール上に外してしまい、失敗。東福岡も決めれば勝ちの状況で5人目のMF新貝颯大(3年)がゴール上に外し、4-4でサドンデスに突入。すると静岡学園は6人目の乾もゴール上に外してしまい、6人目の宇都宮が成功させた東福岡がPK5-4で競り勝った。