冬支度 万全に 一関・須川高原温泉
29日の県南地方は、晴れて地表の熱が奪われる放射冷却の影響で朝方の最低気温が花巻1・5度、奥州市若柳2・6度、北上4・8度、一関6・8度(いずれも盛岡地方気象台調べ)と冷え込んだ。 こうした中、栗駒山(1626メートル)の8合目にある一関市厳美町の須川高原温泉では、冬の間7メートル近く積もる雪から建物を守る雪囲い作業が本格化している。 29日には、27日で今季の宿泊営業を終えた客室の窓を覆う作業が始まり、従業員が雪の重さで窓ガラスや扉が壊れないよう戸板で覆い、金づちでくぎを打ち付けてしっかりと固定。駐車場では照明設備などの撤去作業も行われた。 同温泉では、露天風呂などの日帰り入浴を含む今季の営業を11月3日午後3時で終了。目の前を通り秋田県に通じる国道342号真湯―須川高原温泉間(延長14・9キロ)は連休明けの5日正午に閉鎖され、栗駒山は来春まで約6カ月間の長い冬ごもりに入る。