日本で見たい! 現在フリーの大物選手(6)欧州最強の点取り屋も…。今は「酒に逃げ込んだ孤独な男」
高ければ100億円を超えるサッカー界の移籍金。しかしワールドクラスの選手であっても無所属であれば、そこに掛かる費用はゼロである。今回は夏の移籍市場を終えてもなお、いまだフリーの大物プレーヤーを紹介する。資金力でトップクラブに劣るJリーグのチームはチャンスだ(出場記録などのデータは『transfermarkt』を参照)。
FW:ウィサム・ベン・イェデル 生年月日:1990年8月12日 前所属クラブ:ASモナコ 2023/24シーズン リーグ戦績:32試合16ゴール 昨シーズン限りでモナコを退団した元フランス代表FWウィサム・ベン・イェデル。トゥールーズやセビージャでも活躍した同選手は、2019年8月にモナコに加入した。 『transfermarkt』によれば、ベン・イェデルは同クラブ在籍5シーズンで通算118ゴールを記録しており、この数字は元アルゼンチン代表FWデリオ・オニスの193得点に次ぐ歴代2位の成績である。この5年間のうち、リーグアンで15ゴールを下回った年はひとつもない。 そんな才能あるスコアラーだが、現在大きな問題を抱えているのも事実だ。昨夏から同選手は、フランス紙『レキップ』などによって酩酊状態での性的暴行や強姦、飲酒運転などの容疑で捜査対象になっていることが伝えられており、現地時間の今月15日に裁判が行われた。 その模様を同じくフランス紙『ラ・デペッシュ』が16日に「検察側は懲役2年半(うち1年は執行猶予付き)を求刑した」と報じており、出廷したベン・イェデルは「アルコールが自分を助け、問題を忘れさせ、思考を停止させてくれると思いました。自分は酒に逃げ込んだ孤独な男です」と釈明したようだ。 同紙によれば、判決は11月12日まで保留されるという。同選手が現役を続行し、どこかのクラブに所属するにしても、この問題の解決が絶対条件だろう。しかし昨シーズンもリーグ戦で16得点を挙げたスコアラーなだけあって、円満に事態が収束した暁には多くのクラブが獲得に乗り出す可能性がある。
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