新卒2年目です。昇給して喜んでたら「手取り」が減りました。年収400万円で「18万円」も住民税が引かれているのですが、高すぎませんか!?
新卒2年目は給与から住民税の天引きが始まります。昇給したにもかかわらず住民税額が高く手取りが減ったという人も出てくるでしょう。そして、住民税は所得税よりも高くなることが多く、「引かれると言っても所得税くらいだろう」と踏んでいると、想定外の手取り額になってしまうこともあります。 本記事では新卒2年目で年収400万円にかかる住民税について、住民税が高くなる理由も含めて解説します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
住民税の課税サイクル
まずは、新卒1年目にはなかった住民税の給与からの天引きが、2年目からなぜ始まるのかについて解説します。住民税は毎年1月1日から12月31日までの所得に対してかかり、その翌年6月の給与から天引きされます。 つまり、新卒1年目は前年分の所得がないため、入社後の6月から天引きする住民税がありませんでした。ただ、新卒2年目になると1年目に所得が発生しているので、それに対する住民税を払う必要があります。その分の給与からの天引きが、2年目の6月の給与分から始まるのです。
年収400万円にかかる所得税と住民税
次に年収400万円に対して、所得税と住民税がどのくらいかかるのかを見ていきましょう。所得控除は、社会保険料60万円と基礎控除48万円(住民税は43万円)のみと仮定します。 【所得税】 (年収400万円-給与所得控除124万円-社会保険料控除60万円-基礎控除48万円)×5%=8万4000円 【住民税】 (年収400万円-給与所得控除124万円-社会保険料控除60万円-基礎控除43万円)×10%+均等割5000円=17万8000円 所得税が約8万円なのに対して住民税は約18万円かかっていることから、住民税の高さが分かります。その理由は「税率」です。所得税は5%であるのに対して住民税は10%であるため、約2倍の税額となるのです。 「給与から天引きされる住民税は、所得税と同じ7000円くらいだろう」と考えていると、実際には月に約1万5000円天引きされるので予定が狂うかもしれません。