米国株、低利益銘柄へローテーションも-雇用統計次第とゴールドマン
(ブルームバーグ): 4日に発表される米国の雇用統計が堅調であれば、米株市場で最も利益率の高い銘柄から利益率の低い銘柄へのローテーションが促される可能性がある。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストが予想した。
米労働省が発表する雇用統計が好調であれば、一部の投資家は「労働市場の大幅な弱体化の可能性を低く見積もる」ようになり、その結果、「割高な『優良株』からあまり人気のない質の低い企業へと乗り換える」可能性があると、デービッド・コスティン率いるチームがリポートに記した。
米国株は、金融緩和に支えられて景気後退が回避されるとの期待から、過去最高値を更新している。今週の市場の最大の焦点である非農業部門の雇用者数は、労働市場が健全ながら減速傾向にあることを示すと見込まれている。
ブルームバーグの注目要因分析によると、最も収益性の高い銘柄をターゲットとする、いわゆる「クオリティー戦略」は米国で今年最もパフォーマンスの高い5戦略の一つとなっている。
モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏も最近、金利見通しよりも労働市場の動向が株式市場を大きく動かす要因になるだろうと指摘した。
原題:Goldman Says Jobs Data Could Spark Move Into Lower-Profit Stocks(抜粋)
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Sagarika Jaisinghani