つづ井さんが東京をエンジョイする新シリーズが始動!「今アツいのはウォーキングついでのゴミ拾い」
「自分ってこんなことするんや」という驚き
――その一方で、「とびだせ! つづ井さん」では飲み屋で知らない人に話しかけるというエピソードも登場していますね。 つづ井 あれは私としては大きな一歩でした。30年自分とつきあってるけど、「自分ってこんなことするんや」という驚きもありました。やったことないことやってみようとは常々思ってるけど、でも、自分の予想を裏切って行動するってなかなかできないことが多くて。このときは体が勝手に動いた感じですかね。 ――お店でなんとなく顔見知りになって、いつのまにか友達になっちゃうことってありますよね。 つづ井 私の地元ではないだろうなと思いますね。ひとりで飲みに行くのはもともと好きなんですけど、このあと自信をつけたというか経験値を積んだ気になって。お店で話しかけられてお友達ができたりするようになってきたので、東京ってすごいなと思ってます。 ――ほかに東京で暮らしてみて驚いたことはありますか? つづ井 当たり前のようですけど、テレビや雑誌で見たところにすぐ行ける便利さですね。東京ってそうなんだと頭でわかってはいたけど、実感をともなって改めて驚きました。今SNSで流れてきたおいしそうなご飯のお店にもバズってる場所にも、電車に乗ればすぐ行けるんだと……。 ――コミティア(同人誌即売会)に行ったことも描かれてましたね。 つづ井 まさかその日の朝に思い立ってイベントに参加できるなんて! 東京っていろんなことのハードルが下がるんですよね。 ――東京って催しが多いですからね。 つづ井 コンテンツにあふれていますよね。東京に住んで1年半が経ちますが、どの駅で降りてもキョロキョロしちゃう。地元の友達が東京に来て遊んだりするときもそうです。みんな、あんなお店もある、こんなお店もあるって大はしゃぎしちゃう。でも、山手線とかにランドセルをしょった子がひとりで乗ってたりするのを見ると「この子にとってはこれが原風景なんだ」って……そういう光景を見るとハッとしてしまいますね。