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クラブ初のスペイン人監督は通訳いらず
──監督が交代し、やり方も変わったと思います。チーム状態はどうですか? 監督が比嘉(リカルド)さんからサバスに代わって、やり方が違う部分も多くあります。今シーズン、チームとして良くなっているのは守備ですね。サバスからも、去年の失点数が76点であったことから「これじゃ勝てない。減らさないといけない」と強く言われています。失点に絡んではいけないという雰囲気が昨年以上に練習からある気がしていますし、その積み重ねが試合でも現れていて、失点が少ない状態でここまで戦えています。 また、毎年のように主力が抜けている分、逆に言えば今までチャンスのなかった選手が試合に出て活躍する機会が増えています。サバスはそれぞれの選手の長所を引き出すのがうまいと思いますし、そういった面がつながって勝てているのかなと思います。 ──サバスさんは記者会見でも通訳をつけないで話していますが、普段はどのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか? 通訳はいないですね。僕らも、試合後の取材と同じように日本語で話しています。チームが始動した時に親睦を深める機会があったのですが、日本語は話せないだろうと思って英語で話しかけたら「私は日本語ができるから、日本語でしゃべりなさい」と言われました(笑)。日本に来ているからこそ、その国の言葉で話したいという彼なりのリスペクトがあるみたいです。基本的に練習内容もボードを使って説明してくれるので、監督の言いたいことは最低限、僕らにも伝わっていると思います。 ──そうなんですね。サバス監督はどんな監督ですか? 監督と選手の立場を保ちながら、どんな選手でも平等に同じテンションで話してくれます。監督として、良くないところははっきりと伝えてくれますし、わからないことも聞けばなんでも答えてくれます。若手がアドバイスをもらっている場面も多く見ますし、プレーについて聞くと、試合中であっても答えてくれることがあります。 あとは、分析に長けている監督です。練習の前に必ずミーティングをして、こういうところを狙えとか、相手はここが強いと伝えてくれます。アスレにとってもスペイン人監督は初めてのことですが、いい感じで新しい風が吹いているのかなと思います。 ──中村選手は今シーズンからキャプテンの一人になりましたが、チーム内ではどんな立ち位置ですか? どうでしょう(笑)。自分で言うのは難しいですが、年齢的にちょうど真ん中くらいなので、テツさん(完山徹一)、(皆本)晃さん、(檜山)昇吾くん、(酒井)遼太郎くんといった上の人たちとも普通にしゃべります。一番年下の(内海)礼斗を練習中にいじったり、(湯浅)拓斗に水をかけたりと、若手とはふざけていますね。僕は充哉みたいにリーダーシップを発揮して引っ張っていくとか、テツさんみたいに経験値があるわけでもないので、キャプテンとしては彼らのほうがやってくれている部分が多いですね。 ──中村選手はピッチ内外でストイックに取り組まれているイメージもあります。強烈なオーラは、一見すると怖さを感じるような雰囲気もありますが……。 後輩などにも、第一印象はだいたい怖いって言われます(笑)。僕は15歳で町田アスピランチに入ったので、5、6歳上、へたしたら一回り上くらいの人たちもいました。そこでなめられたら終わりだと思っていましたし、やられたらやり返してやろうくらいの気持ちでいたので、けっこう尖っていたと思います。そこからトップに上がったところを見ている人たちからすると、怖いという印象をもつのはしょうがないかもしれません。 ──金髪という部分も……。 そうですね(笑)。見た目もそうだと思います。立川に移籍して来た時は、裕生から「もっと練習中からうるせーやつだと思った」と言われました。試合の時はウザかったそうです(笑)。同じ時期に移籍して来た拓斗や(永田)周也にも「怖かった」と言われました。
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