キャンプ一軍入り! 球界トップの “制球キング”奥川恭伸の復活なるか? 2021年は驚異の 数字「K/BB 9.1」をたたき出す!
ヤクルトのキャンプメンバーが発表され、復活を目指すエース候補の奥川 恭伸投手(星稜)が一軍入りした。昨年は高卒4年目にして初の一軍登板なし。一昨年も1試合登板のみに終わったので、実質的に2年も一軍に遠ざかっている状況だ。 【動画】超一流投手・奥川恭伸にインタビュー!今後の課題は? 9勝を挙げた2021年の投球を復活させることができれば、ヤクルトにとって大きな力となる。昨年、ヤクルトの投手陣はチーム防御率3.66、失点567はともにセ・リーグ最下位に終わった。 奥川の魅力といえば、少ない球数で相手を制圧できる投球にある。昨秋のキャンプでは3回を投げて、2奪三振、パーフェクトの快投で、復調の兆しが感じられた。球数は22球。1イニングあたり約7球で、抑えてしまうのだ。 奥川の魅力を表す数値として、K/BB(奪三振÷四球)がある。投手の制球力を示す指標の1つで、プロの先発投手では3.50を超えると優秀と言われるが、奥川は21年、99奪三振を記録し、与えた四球は10。K/BBは9.1、通算でも8.72と優秀すぎる数値だ。 この数値は高校時代から傑出しており、2019年夏の甲子園では、6試合に登板して、41.1回を投げて51奪三振。与四球は5で、K/BBは10.20だった。高校日本代表にも選ばれ、スーパーラウンドのカナダ戦では、7回18奪三振、無四球の快投。三振が多くなれば球数が増える傾向になるが、なんと103球。 当時のU-18大会の球数制限のルールでは105球を超えたら、中4日を空けないと行けないルール。奥川は7回二死の場面を迎えた時の球数は100。三球三振を狙いにいき、見事に三振を奪って、103球に留めたのだった。 プロ入り後では2年目の巨人とのクライマックスシリーズファイナルステージの初戦では無四球完封勝利。さらに98球に収め、マダックスを達成。 ここまで投手として理想的な内容を残してきた奥川の復活を期待する声が多いのだ。 奥川は2月の練習試合でマウンドに立てるか注目が集まる。ヤクルトは2月、練習試合5試合、オープン戦2試合の計7試合が予定されている。今シーズンは期待が持てる内容を残すことができるか注目だ。