つばさの党幹部ら3回目逮捕へ 選挙カー追いかけ、演説妨害
4月の衆院東京15区補選での政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、警視庁捜査2課は、他陣営の選挙カーを追いかけるなどしたとして、つばさの党代表の黒川敦彦容疑者(45)ら幹部3人を公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で28日にも再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。逮捕は3回目。 【写真】警視庁本部前で話すつばさの党代表の黒川敦彦容疑者。後ろにいるのは幹事長の根本良輔容疑者=2024年5月15日午後3時10分、東京都千代田区霞が関2丁目、三井新撮影 他に再逮捕されるのは、つばさの党幹事長で同補選に立候補し落選した根本良輔(30)、幹部の杉田勇人(39)の両容疑者。捜査関係者によると、3容疑者の3回目の逮捕容疑は、共謀して同補選期間中の4月19日午前、東京都江東区内で参政党と立憲民主党の陣営の選挙カーをそれぞれ約10分間追いかけたというもの。両陣営はいずれも城東署へ避難せざるを得なかったという。 4月25日午後6時半ごろ、東京メトロ豊洲駅前で、日本維新の会の金沢結衣氏(33)陣営の街頭演説中、約20分間にわたり太鼓を打ち鳴らすなどして演説を妨害した疑いもある。金沢氏は演説を中断したという。 3人は5月、補選告示日の4月16日に無所属の乙武洋匡氏(48)陣営の演説を妨害したとする同法違反容疑で逮捕され、その後起訴された。6月には、4月17日に立憲の酒井菜摘氏(37)陣営の選挙カーを約20分間、約3キロ追跡したなどとして、同法違反容疑で再逮捕された。
朝日新聞社